海の男の魚料理、アボカドとサクラマス
船乗りはマヨネーズが好き、なんだなー

久しぶり、というか20年ぶりに会った男が、本をくれた。
立ち寄った港で買った言語不明の民族の本だ。
外国航路の船乗りをやめて国内で就職するらしい。
めくるめく話で盛り上がった。
終電の窓から外を見ながら、時の過ぎゆくのは早いな、なんて思ったものだ。
魚の話では、今回の航海ではアボカドと冷凍マグロをよく食べていたという。
作り方は、冷凍マグロをサイコロ型に切り、アボカドも同じ大きさに切る。
レモン汁で和えて、マヨネーズ・にんにく・醤油、一味唐辛子で和えて、ご飯にのせて食べる、というものだ。
冷凍マグロやカツオの刺身をマヨネーズベースのタレで食べるというのは、これまた仕事を始めたばかりの頃、神奈川県三崎に同級生の船出を見送りに行ったとき教わったことだ。
いかにマヨネーズがすぐれた食品で、船乗りには欠かせないものか、がわかる。
こんなことがあったので、マヨネーズ・にんにく・醤油、一味唐辛子で生の魚を食べたくなった。
あるのは凍らせたサクラマスで、アボカドは自然保護の観点から買いたくはなかったけど、八王子総合卸売センター、八百角で1個だけ買ってきた。
ちなみに慢性的に胃袋が痛いので、一味唐辛子はなし。
このマヨネーズと醤油は船乗りの定番料理かもしれない。
にんにくたっぷりでコッテリしたソースなのに、サクラマスの味を損なわない。
サクラマスとアボカドも合う。
やはり料理はすぐに出来て単純なものほどうまい。