サゴシのポルトガル風(?)を作る
ポルトガル料理店の考え方をもらっただけの、ポルトガル風

サゴシが主役という話ではなく、野菜を食べるという話だ。
365日、魚を食べるのは健康的か? というと違う気がする。
食事はバランスだと思っているからだ。
魚だらけの生活をしていると、魚料理の食材にバランスを求めるようになる。
魚の煮つけに、季節の野菜を一緒に煮つけたくなるのと同じである。
魚の塩焼きと野菜を合わせて、にんにくたっぷりのオリーブオイルと合わせて混ぜただけの料理だ。
サゴシのポルトガル風(?)としたけれど、都内のポルトガル料理店で食べた料理の考え方をもらっただけだ。
その店の塩焼きはマイワシであった。
テーブルの上で作りあげるからこそ楽しい

食べる直前に、にんにく入りのオリーブオイルを加え、魚の塩焼きも野菜も、オリーブオイルもぐじゃぐじゃにして細かく徹底的に和える。
味つけは塩焼きの塩では足りないのでテーブル上で、ライムをしぼり、塩コショウを振って整える。
料理以前の料理である。
サゴシは野菜などとごちゃ混ぜになって一体化し、しかも強烈なにんにくの香りがする。
今回はハーブのタイムをプラスしが、これが意外に混沌とした中で存在感を発揮する。。
一人で料理を作りあげるのではなく、材料を揃えた人間も、テーブル上で乱暴に混ぜた人間も、料理を作った気持ちになる。
なんとなくさらりと作って、さらりと食べる

オリーブオイルとは不思議なもので、料理の主役ではないが、料理のまとめ役として重要である。
西洋からし菜、ルッコラ、金時草(水前寺菜・はんだま)、サゴシの塩焼きは、皿の中ですべてがそれぞれ別の味をさせている。
三重県熊野市のサゴシは思った以上に脂がのっていて、柔らかく、甘味とうま味が強い。
カシューナッツの甘みとこくのある味と食感がサゴシに合う。
西洋からし菜の辛味と金時草の独特の香り、食べた後に鼻に抜けるのはタイムの香りである。
これと食パンだけで、健康的で満足度の高い昼ご飯となる。
非常になだらかな平凡な日の食事に、合わせたのは冷やした凍頂烏龍茶。
熊野灘のサゴシは小さいのに脂があった

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に三重県熊野市水谷水産からサゴシ(サワラ若魚)56cm・1.277kg。が来ていた。触ってみてあたりだと思ったので、あくまでこの日から日日のために買う。
野菜は西洋からし菜、ルッコラ、少量のパセリ、金時草、タイムで、すべて自宅にあったもの。
トマトが欲しいな、と思ったけどなかった。
一般家庭では赤いものが欲しいとかなんとか、ベターとかベストとかは考えなくていい。
粗く砕いたカシューナッツを散らしライムを添える。
オリーブオイルにたっぷりのにんにくを下ろして加える。
ざっと水洗いして水切り、一緒くたにして皿に盛る。
切り身にして振り塩をして少し寝かせる。
サゴシは焼き上げて皿に盛る。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。