テラジャーはやっぱり、だな
巻き貝の中でもっともうまいソデボラ科の中でも上の部類

ウミンチュにテラジャーを送って頂いた。
標準和名をマガキガイという。房総半島以南赤道を越えて、ニューギニア、オーストラリア北岸に広い生息域を持つ。
高知県で生まれたチャンバラガイという呼び名が有名だが、実はこの呼び名は非常に新しい、作られたものでもある。この面白い呼び名から高知県が代表的な産地であるかのように思う人が多くて困る。
国内でとれる量は非常に少なくなっているが、それでも伊豆半島などでも、紀伊半島でも、高知県以外の四国、九州でもある程度とれている。
たぶん国内でいちばん漁獲量が多いのは沖縄県だと思う。
またフィリピンなどから輸入してもいる。
マガキガイの仲間であるソデボラ科(スイショウガイ科)はすべておいしいが、本種とシドロガイがいちばん北に生息域を持つ。
漁獲量がいちばん多いのはマガキガイである。
当然、おいしいソデボラ科の代表といった存在になっている。
ゆっくりゆっくり引っ張り出すのがコツ

ゆで方は必ず水からで約10分くらい。
そのまま冷ます。
後は食べるだけだ。
爪(本当は蓋で、この貝はこれを使って移動する)が出ているときには、爪をゆっくり貝殻に沿って引っ張ってやる。
くるくると巻紙状の身(足)とその奥のワタがするすると出てくる。
爪が引っ込んでいるときには、水管と呼ばれているお尻のところから楊子を刺し込んで、爪をつまめるところまで出す。
そこから爪を持ってそーっと引っ張る。