三重県熊野産皿丈のトマト煮込み
もらった三重県熊野産小イカで朝ご飯とする

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産の隅っこにイカ(スルメイカ)の箱があった。
1ぱい30g前後で、市場ではバライカというサイズよりも小さなサイズで、昔はよくみかけたものだが、最近はめったに見かけることがない。
「いくらじゃ?」ときいたら、「エサに買ったヤツだから。少し持っていっていいよ。全部はだめだかんな」と返された。くれるということらしい。
せっかくくれるというので、たっぷりもらって来た。
銭州のシマアジの上前をはねるとはこのことだ。
これで朝ご飯に作ったのがトマト煮込みだ。
東京都山手線、目白駅構内に浅野屋を見つけて、買ったバタールと合わせて、とてもおいしい朝ご飯となる。
それにしても駅構内に四谷、『浅野屋』の支店があるなんて、さすがに超高級住宅街だな、と思う。
ルビーポートで少し甘めに作ってみたが、実に味わい深く、滋味豊かだ。
トマトのグルタミンとイカの風味・うま味が一緒になると、最強かも知れない。
イカを丸ごと使ったので、見た目は薄汚れた感じだけど、その汚れた分、味はいい。
パンに乗せて食らうと、お腹にすーっと消えて行くので朝ご飯にぴったりである。
パセリ代わりに使ったギョウジャニンニクの葉が、これまたとてもいい香りを放つ。
4寸の小皿に納まるサイズだから皿丈

さて、三重県熊野市から来たもので、当地でこのサイズのスルメイカを「皿丈(サラタケ)」という。
皿に納まる丈(長さ)という意味で、4寸皿に見事に納まる。
昔はこのサイズをすし職人が煮イカにして丸づけにしたり、惣菜にしたりしたものである。
わざわざ買わなくても家に常備しているもので作る

さて、用意したのは、にんにく、トマト、玉ねぎ、皿丈(スルメイカの子)、ハーブブイヨンである。
写真以外に甘口のシェリー、塩コショウ、ギョウジャニンニクの葉。
要するに必ず常備しているといったものばかり。
イカはしっかりソテーするべし

フライパンにオリーブオイルをたっぷり入れ、つぶしたにんにくを入れて火をつける。
にんにくの香りがたってきたら皿丈(小スルメイカ)を並べてソテーする。
火が通ったら、イカを取り出して、今度は玉ねぎ、トマトを炒める。
シェリーの甘さとうま味をプラスする

トマトと玉ねぎを炒めながら、ルビーポート(甘口のシェリー酒)を少し加える。
シェリー酒を加えると、途端トマトが煮崩れてくる。
シェリーを加えると甘味が強くなり、もちろん味が奥深くなる。
ハーブブイヨンと塩コショウで味を調える

トマトが煮崩れてきて、ぐつぐついいはじめたらハーブブイヨンを加える。
このハーブイヨンはとっても便利、なので我が家では常備している。
ここに塩コショウをして味を調える。
イカをもどして少し煮込む。