一色のイタヤガイであっと言う間のグラタン

愛知県西尾市一色から持ち帰ったイタヤガイ科イタヤガイでグラタンを作る。
ホタテガイと似ているイタヤガイはホタテガイよりも一回り小さい。
ホタテガイはどこでも手に入るがイタヤガイを手に入れるのは大変である。
でも、手に入れるためにどんなに苦労しても後悔しない、うまし二枚貝である。
同じくイタヤガイ科のホタテガイと比べてると貝柱の大きさでは負けているが、味は上。
この豊かなうま味と適度な食感を備え持つ、イタヤガイのグラタンは大御馳走である。

だれが作っても簡単に作れるし、食べても矢鱈にうまい。
一度食べたら、何度でも、ときどき，無性に食べたくなるはずだ。
とろっとろのホワイトソースにからんでも、やたらにうまいエリンギと一緒になっても、イタヤガイの存在感は大きい。
ホワイトソースとソテーしたイタヤガイの層との境目が、グラタンを混ぜ込みながら食べることで融和する。
この混ざり込み具合を見ながら、加減しながら食べる。
クロワッサンでもあるといいお昼になる。

さて、我が家のグラタンはホワイトソースを予め作るなんてこたー、やらない。
多めのオリーブオイルの中で、最初にエリンギを香ばしくなるまでソテーする。
最近、エリンギにぞっこん惚れ込んでいる。
かりかりにソテーしたその食感と、そのエキスを吸収したオイルの味が素晴らしい、のだ。

ここに玉ねぎを加えて、中火でソテーし、剥き身にして塩水でよくよく洗い、水分を切って適当に切ったイタヤガイを加える。
塩コショウで控えめに味付けする。

火が通ったら炒めた具を耐熱性の器に移す。
できるだけ平らにならす。

火を消してマーガリン（最近ボクはバターが苦手なので。もちろんバターの方が風味がいい）、小麦粉を加える。

火をつけて、じっくりソテー、よくよくかき混ぜて馴染ませる。
小麦粉がもちもちしてくる。

ここにさらに牛乳を入れて、手を休めることなくかき混ぜる。
だまになったも平気の平左なので気にしない。
これを何回か繰り返す。
牛乳は多く用意すべし。

またもちもちしてきたらふたたび牛乳を加える。
とろりとしてきたら、塩コショウで味を調えて、ホワイトソースの出来上がりである。

これを耐熱容器のイタヤガイの上にかける。
ホワイトソースは多めがいい。

あとはパン粉を振って焼き上げる。
もちろんチーズを乗せてもいい。
我が家のオーブントースターは2400円のおんぼろで、むらむらになるために、ときどき位置を変えて焼く。
パセリなどを振る。