塩釜産本マ、筋多きところの魚すき
春夏秋冬鍋の中でももっとも季節感のない魚すき

鍋に季節感のないボクなので、材料があるときが鍋どきである。
サラダはあまり作らないが、鍋はよく作るといった感じかも。
要するに野菜を食べたいから鍋を作る。
ちなみに魚すきにはコンニャクが欲しかったけど、なかったので諦めた。
魚すきにもっとも必要なのは玉ねぎと、コンニャクだと、もちろんボクだけの話だけど、思う。
煮えたブツの何がうまいかというと、筋が滅法うまい。
煮えて柔らかくなったブツの芯の部分に筋が残るが、これだって柔らかく、濃厚な味を放出する。
本当は筋だけで鍋にしたいがそうもならぬ。
これがちょっと甘めの割り下に絡むと、得も言われぬといった感じになる。
この時間が楽しいし、時間の流れていくのが惜しい。
ちなみに玉ねぎは最初の生っぽいのもうまいが、醤油色に染まったのは、もっとボク好みである。
七味唐辛子を用意したが、ついついふり忘れる。
今回の魚すきは東京都青梅市の「澤ノ井純米酒」と合わせた。
ただ、本当の友はご飯である。
終いの方に玉ねぎを多めに入れて、そのまま鍋止めにする。
これが翌朝のご飯のおかずになる。
本マは尾に近いほど安くておいしいかも知れぬ

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産はマグロも扱っているので、1本が半分になり、半分をまた半分に切る。これで4分の1本だ。
この4分の1本をコロ(数等分)に切り、料理店に売る。
今も未来も、我が家は赤貧なのでいちばん尾に近い部分を、交渉して買った。
以上は前にも書いた。