底冷えの日、ユメカサゴのちりであったまる
トゲトゲ魚の凋落が止まらない

近所のスーパーで長崎県産ユメカサゴを買った。長崎県産体長27.5cm・534gで大振りなのに意外なほど安い。
近年、カサゴ亜目の魚で安定的に高いのはキチジ、メヌケ類(オオサガ、アコウダイなど)だけで、その他は値を下げ始めている。
切り身にならないので手が伸びないのだと思われる。
ついでに言えば煮つけを作る人の減少が大きい。
2月末は寒すぎ、なのでやはり鍋しかない

さて、何作ろうと思って都心から帰宅したとき、室内温度が17度しかない。
大急ぎで水洗いして適当に切る。
ゆどうしして冷水に落としてぬめりや残った鱗を流す。
水切りして昆布だしに、酒・塩のつゆで煮ながら食べる。
暦では春だけど、気象庁では冬の2月末。
温かい鍋がとってもうれしい。
ユメカサゴの鍋は煮るほどにつゆがおいしくなることだ。
カサゴ類特有のよいところ、トゲトゲの魚はうまいだしが出る、なので、ときどきつゆで酒を飲む。
酒は栃木県市貝町の「惣誉」を5勺だけ。
後は雑炊と思っていたら、後の汁は近所の所帯持ちが、勝手に持って帰ってしまった。
仕事の受け取りに来たのに、なにしてくれるんだろう。
まあ夫婦、水入らずで食べた方が、鍋の後のつゆも生きるだろう。