松島産剥き身で、カキのつけ焼き

焼いたカキのおいしさを堪能するための大振りの剥き身


大振りのマガキの剥き身と、小振り剥き身があって、朝っぱらから「なぜ、この前(2月20日)、ボクが大きいものを買ったか」という話を魚屋のおっちゃんと話していた。
料理屋と魚屋では剥き身の大きさの好みが違う、という話から始まってずるずると長話をする。

ボクの場合、いちばん作りたかったのが、つけ焼きだったから大振りの剥き身に飛びついたのだ。
ていねいに水分をきったのを強火で焼く。
醤油とみりんとたれをつけて焼き上げる。
焼けるそばから山椒を振って食べる、というのは贅沢だけど年に一度はやらかしたいものだと、思っている。

焼くとぎゅっと締まってくるが大振りだと締まりすぎない


このつけ焼きは中世室町期からある「色づけ」の進化形だと思っている。
室町時代には「みそたまり」だったものが、江戸時代に醤油になる。
飛躍的においしくなる。
きっと江戸時代、都市に住む人は醤油のありがたみを感じて食べたんだろうな、と思いながら、ボクも醤油ありがたし、と思っている。

焼き網から直に山椒を振っては食べる


醤油の香ばしい香りに誘われて、この食べ方だと、いくらでも腹に納まる。
酒だって矢鱈に飲めるけど、今のボクは凍頂烏龍茶。

宮城県松島のすばらしい剥きガキ


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に容器に入った生食用剥きガキ(鈴幸水産 宮城県宮城郡松島町)があって、値段を聞いたら「消費期限が近いから安くしてやるよ」というのに飛びつく。
大きな剥き身なので、安くしてくれないととても買えない。
これを塩水で洗って、水分をよくよく切る。
ガスに焼き網を乗せ、強火で焼き上げる。
仕上げに醤油・みりんの地を2,3回つけ、香り立ってきたら出来上がり。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。


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