ヤリイカげそと生ワカメの炒り煮
いちばん安いのが産地不明のヤリイカだった

毎年のことだけど2月の市場は客が少なく、魚介類も少ない。
こんなときはイカだ、となる。
昔はスルメイカが安かったので一択だったけど、最近、イカ全種が高いので、その日にいちばんお買い得なイカを買う。
この朝、比較的お買い得だったのは、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産にあったのは産地不明の雄のヤリイカである。
最近、早朝に和菓子、11時くらいに朝昼兼用のご飯なので、使いたくない言語ではあるがブランチかも知れない。
飯のおかずは作り方が簡単で、コツと言えるほどのコツがなく、皿に盛るまでが10分程度で作れるものがいい。
ヤリイカで作る民窯の三寸皿に合う、素朴なおかず

頭部を抜いて貝殻の名残を取る。
ざっと水洗いし、墨を抜き、胴は刺身用に保存する。
げそ(ヤリイカの頭部、と腕)を適当に切る。
生ワカメはざざっと洗って刻む。
鍋に酒・砂糖・醤油を垂らし入れる。
すべて少しずつでいい。
火をつけて、ここに刻んだワカメ、げそなどを放り込む。
途中、味見して加減する。
げそもワカメも水分を出しつつ、あっと言う間に火が通るので、あっと言う間に料理はお終い。
火を通す時間が最小限なので、げそは柔らかく、ワカメは海の香そのままである。
ヤリイカのげそのおいしさが、心底わかる、おかずでもある。
これをこのままご飯にのっけて食べると、あっと言う間に腹の虫がなだめられる。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。