霞ヶ浦産小シラウオの天ぷら
ざくっと音がするくらいに揚げた天ぷらが好き
シラウオが手頃な値段で売られていると、ついつい手が出てしまう。
まあ、それくらい好きな魚なのである。
いちばん好きな料理法は天ぷらである。
上等かつ高級な天ぷら店で大きな個体を2、3尾、つまんだのを揚げたものもいいけれど、自宅で小振りなものをざわざわと大振りのかき揚げ風に揚げたものの方がボク好みである。
揚げたては数十秒放置する。
揚げたてよりも少し時間をおいた方が、より香ばしいからだ。
ボクは小シラウオの香ばしさに惹かれる。
非常に香ばしくざくっと、ぱりっとした歯触りなのにシラウオの苦味がちゃんとくる。
問題はあまりにも瞬間的にうますぎて、じっくりゆっくり味わえないことだろう。
お昼ご飯に揚げたのに、うますぎる料理はいつもご飯をおいてけぼりにする。
シラウオをせっかく揚げたのに、ご飯をきゅうりのキューちゃんで食べている、ボクってなんだろう?
シラウオは大きいほど高いが、味は大きさに正比例しない
八王子綜合卸売センター、福泉に霞ヶ浦(茨城県小美玉市)から小さなシラウオが来ていた。生食用で安かったので思わず1パック買う。
汽水域の乱開発によってシラウオの産地はじょじょに減少傾向にあるなか、霞ヶ浦は量的には日本最大の産地だと思っている。
それでも霞ヶ浦のシラウオの状況は安泰ではない。
大型はますます高価になり、今回の全長5cm前後が買い頃となっている。
「生食用」とあるが、比較的熱を通して食べた方がすきなので、まずは天ぷらにする。かき揚げと言った方がいいかも。
シラウオは弱塩水に放ち、ざっと振り洗いする。
水分をザルで切り、後に布巾の上に広げて水分をさらに切る。
小麦粉をまぶして、衣をつけて高温で揚げる。