見つけて心躍る、オアカムロ
赤い尾を見ただけで、そわそわもじもじしてしまう
見るだけで、食べたくてもじもじする魚がいくつかあるが、オアカムロもそのひとつだ。しかもこの日、小田原にあった固体は体長35cm・500gの大型である。
競りが終わってそーっとのぞいてみたら、ヤオマサの緑の紙が浮かんでいた。
脱兎の如く、ヤオマサのナイトウさんを探す。
ボクなどこれだけで体重1㎏減だから、結果よしだったかも知れぬ。
帰宅して下ろしながら中骨下の腎臓をこしこししただけで、脂の乗りが伝わってくる。
帰宅後一休みし、逢魔が時に刺身にする。
皮を引くと表面が滲んでくる。
脂が室温で溶け出しているのだ。
一切れ、味見しただけで天にものぼる思いが募る。
やはりボクはムロアジ属が好きだけど、とりわけオアカムロが好きかも。
ただし、ムロアジが揚がり始めると同じ事を書きそうだが、ご容赦を。
さて、一切れの味のインパクトが強いので、久しぶりに本物ビールをあける。
カツオの刺身が日本酒よりもビールに合うのに似ている。
500gサイズを半身食べてももの足りない。
もう半身と思いながら、小田原からたくさん連れ帰ってきているときなので、ひとり悶え苦しむのである。
魚の旬がわかりにくくなってきているが、相模湾のオアカムロはこれからもっとよくなるはずだ。
今年はアアカ三昧したいものだ。