リュウキュウドロクイ

Scientific Name / Nematalosa come (Richardson, 1846)

代表的な呼び名アシチン

リュウキュウドロクイの形態写真

25cm SL前後になる。側扁(左右に平たい)。頭、口は小さく、背鰭のいちばん後部にある軟条が糸状に伸びる。コノシロと比べると、口が小さく、上あご後半が下に曲がる。コノシロ、ドロクイと比べると体高が高い(体長と体高の比率は37〜45%)。[沖縄本島泡瀬産 体長体高比率39%]
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25cm SL前後になる。側扁(左右に平たい)。頭、口は小さく、背鰭のいちばん後部にある軟条が糸状に伸びる。コノシロと比べると、口が小さく、上あご後半が下に曲がる。コノシロ、ドロクイと比べると体高が高い(体長と体高の比率は37〜45%)。[沖縄本島泡瀬産 体長体高比率39%]25cm SL前後になる。側扁(左右に平たい)。頭、口は小さく、背鰭のいちばん後部にある軟条が糸状に伸びる。コノシロと比べると、口が小さく、上あご後半が下に曲がる。コノシロ、ドロクイと比べると体高が高い(体長と体高の比率は37〜45%)。[石垣島産 体長体高比率37.55%]
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★
      がんばって探せば手に入る
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱真鰭区ニシン・鰾下区ニシン上目ニシン目コノシロ科ドロクイ属

    外国名

    Western Pacific gizzard shad
    言語英語 備考fishbase 

    学名

    Nematalosa come (Richardson, 1846)

    漢字・学名由来

    漢字 琉球泥食 Standard Japanese name / Ryukyudorokui
    由来・語源 琉球列島でとれるドロクイの意味。
    Richardson
    ジョン・リチャードソン(Sir John Richardson 1787-1865 スコットランド)、博物学者、魚類学者(ichthyology)。

    地方名・市場名

    アシチン
    場所沖縄本島・八重山・宮古 参考沖縄県水産海洋技術センター 
    アスチン
    場所沖縄県宮古 参考沖縄県水産海洋技術センター 
    アンマーアシチン ワクガワアシチン
    場所沖縄 参考沖縄県水産海洋技術センター 

    生息域

    内湾性、汽水域・海水域。
    沖縄本当以南。
    台湾、フィリピン、インドネシア、オーストラリア北部。

    生態

    基本情報

    沖縄県以南に棲息する魚で、沖縄県では食用となっている。
    比較的安いのでスーパーなどでも見かけることがある。

    水産基本情報

    市場での評価 沖縄ではドロクイとともに一般的な食用魚。やや安値。
    漁法 刺し網、定置網
    産地 沖縄

    あしちん 沖縄県ではドロクイとともに「あしちん」。沖縄本島南部では本種の方が多いのではないかと思われる。

    選び方

    銀色の身体に輝きが感じられるもの。目が澄んでいるもの。

    味わい

    旬は不明。
    鱗は取りやすいが、いちばん下のキール部分に強い棘状の鱗がある。皮は薄く、骨や柔らかい
    血合いは赤く、透明感のある身をしてる。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    リュウキュウドロクイの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身)、ソテー(ごま油焼き)、焼く(塩焼き)

    リュウキュウドロクイの刺身 うま味は豊かなので、生で食べてもおいしい。ニシン科ならではの強いうま味がある。
    水洗いして三枚に下ろす、腹骨・気になった小骨を取り、できるだけ薄く切りつける。

    リュウキュウドロクイのごま油焼き ニシン科の風味が強いので好き嫌いが出る。それをごま油でぱりっとソテーすることで解消する。表面はさくっとして中は濃厚なうま味が楽しめる。
    水洗いして皮目から細かく骨切りをする。塩をして多めのごま油でじっくりソテーする。
    リュウキュウドロクイの塩焼き いちばん簡単な料理法である。じっくり焼くと内側から思った以上の脂が出てくる。旬は不明だが、冬の個体には脂がある。この脂に好ましい風味がある。
    水洗いして皮の方から包丁を入れて骨切りする。振り塩をして1時間ほど置き、焼き上げる。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/新立鮮魚店(沖縄県うるま市)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『日本産魚類大図鑑』(益田一、荒賀忠一、尼岡邦夫、上野輝弥彌、吉野哲夫 東海大学出版会 1984)
  • 主食材として「リュウキュウドロクイ」を使用したレシピ一覧

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