
SL(体長)25cm前後になる。全体に銀白色。腹鰭は非常に黒い。背鰭、尻鰭は稚魚、幼魚期は著しく長く、成長とともに短くなる。腹鰭後方上に褐色の斑紋がない。目の上から吻にかけて強くくぼまない。最外列歯は中央と両脇の3本がほぼ同じ大きさ。
ミカヅキツバメウオの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度 |
食べ物としての重要度 |
味の評価度 |
★★★★★ 知っていたら学者級 |
★★ 地域的、嗜好品的なもの |
★★★★ 非常に美味 |
分類 |
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ニザダイ亜目マンジュウダイ科ツバメウオ属
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外国名 |
英名/Round-faced batfish
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学名 |
Platax boersii Bleeker,1852
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漢字・学名由来 |
漢字 三日月燕魚
由来・語源 不明 |
地方名・市場名 [?] |
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生息域 |
海水魚。鹿児島県南部、屋久島、琉球列島。台湾、香港、インド・西太平洋域。
本州などで稚魚、幼魚が見られ、希に成魚も。
沿岸の中層。 |
生態 |
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基本情報 |
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水産基本情報 |
市場での評価/関東などには希に入荷してくる。安い。
漁法/刺突漁、定置網
産地/沖縄県 |
選び方 |
触って張りのあるもの。目が澄んでいて鰓が赤いもの。 |
味わい |
旬は不明。
鱗は細かく硬いが取りにくくはない。皮は厚みがあって強い。
血合いが美しい白身で熱を通しても硬く締まらない。 |
栄養 |
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寄生虫 |
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食べ方・料理法・作り方 |
生食(刺身、セビチェ)、煮る(煮つけ)、焼く(塩焼き) ミカヅキツバメウオ サンゴ礁に多い魚だがまったくくせのない上質の白身。血合いが美しいのもいい。鮮度がいいとやや硬めなので薄く切るといいかも。ほんのり甘味があり、後味がいい。最上級の味だと思う。背鰭下には縁側(えんがわ 鰭筋)があり、独特の食感でいい。
 ミカヅキツバメウオのセビチェ
ミカヅキツバメウオのセビチェ 刺身などにしたときの切れ端などを集めて、ライムと塩、紫玉ねぎ、青唐辛子で締める。非常に爽やかな味わいのなかにしっかり魚のうま味が感じられる。テキーラなどスピリッツに合う。  ツバメウオの煮つけ
ミカヅキツバメウオの煮つけ 二枚に下ろして適当に切り湯通しして、冷水に取り残った鱗やぬめりを流す。よく水分を切り、水、酒、しょうゆ、みりんで煮る。酒・塩、酒・しょうゆで煮てもいいし、砂糖で甘辛く煮上げてもいい。  ミカヅキツバメウオの塩焼き
ミカヅキツバメウオの塩焼き 白身魚の塩焼きはもうひと味足りないと感じることが多いが、本種の場合それがない。例えばイサキの塩焼きに感じるような皮目の風味が魅力。身離れのよさも味を引き立てる。 |
好んで食べる地域・名物料理 |
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加工品・名産品 |
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釣り情報 |
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歴史・ことわざ・雑学など |
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参考文献・協力 |
協力/河村雄太さん(沖縄県石垣市)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会) |
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