甲長24mm前後になる。甲は人面をしている。甲背には下流が密集し、鮫肌を呈している。後方2対の脚の先はペンチのようになっていて貝殻や落ち葉、マメ科の植物の種などを挟んで背負う。
サメハダヘイケガニの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)




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珍魚度・珍しさ
★★★
がんばって探せば手に入る魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★
食用として認知されていない味の評価度
ー
分類
節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)ホンエビ上目十脚目短尾下目ヘイケガニ上科ヘイケガニ科サメハダヘイケガニ属外国名
学名
Paradorippe granulata (De Haan, 1841)漢字・学名由来
漢字 鮫肌平家蟹 Samehadaheikeganiクリックで閉じます
由来・語源/ヘイケガニ科で甲羅の表面に鮫肌を思わせるつぶつぶした小さな突起があるため。
平家蟹についてこの場合の「平家蟹」は標準和名のヘイケガニだけをさすのではなく、キメンガニやサメハダヘイケガニなどヘイケガニ科全般をさす。
名の由来は〈壇ノ浦の戦い(1185)に敗れた平家一門の亡霊が化してヘイケガニになった。それゆえ甲に恐ろしい人面が浮き出ているのだ〉という伝説がある
〈をにがに○摂津にて「嶋むらがに」といふ 兵庫及播州にて「武文かに」と云う 讃州にて「平家蟹」と云 加賀越前にて「長田かに」と云〉。「」は便宜的につけた。すべて闘い敗れて死んだ武士、もしくは一族の名前がついている。『物類称呼』(越谷吾山著 安永4/1775 解説/杉本つとむ 八坂書房 1976)De Haan
Wilhem de Haan (ウィレム・デ・ハーン 1801-1855 オランダ。ドゥ・ハーンとも)。ライデン王立自然史博物館。シーボルトが日本から持ち帰った標本、特に甲殻類を研究。『日本動物誌』(Fauna Japonica)をテミンク、シュレーゲルとともに編む。日本に生息する甲殻類の多くを記載している。地方名・市場名 ?
生息域
海水生。水深18-154mの泥・酢・貝殻底に生息。
北海道〜九州。
台湾、韓国、中国。生態
基本情報
比較的浅い内湾にいる小型のカニ。ヘイケガニ科ではもっとも生息域が広く、普通。刺網などにときにまとまってかかるが廃棄されている。
珍しさ度 内湾などに普通にいて、しばしば刺網などで揚がるがほぼ廃棄されてしまう。意外に手に入れにくい。水産基本情報
ー選び方
ー味わい
ー栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
ー好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/土井祐介さん(兵庫県明石市明石浦漁協)
『原色日本大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)