クロコバン

Scientific Name / Remora brachyptera (Lowe,1839)

クロコバンの形態写真

26cm SL 前後になる。細長く断面は菱形に近い。体側は黒もしくは白で縦筋がない。吸盤の板状体は20以下。尾鰭はほぼ截形。[白い個体]
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26cm SL 前後になる。細長く断面は菱形に近い。体側は黒もしくは白で縦筋がない。吸盤の板状体は20以下。尾鰭はほぼ截形。[白い個体]26cm SL 前後になる。細長く断面は菱形に近い。体側は黒もしくは白で縦筋がない。吸盤の板状体は20以下。尾鰭はほぼ截形。[白い個体]吸盤の板状体は20以下。[白い個体]
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度


      食用として認知されていない
    • 味の評価度

      ★★
      まずくはない

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目コバンザメ科ナガコバン属

    外国名

    学名

    Remora brachyptera (Lowe,1839)

    漢字・学名由来

    漢字 黒小判、黒小判鮫 Kurokoban
    由来・語源 この仲間を東京付近でコバンザメといい、全体に黒いため。ただクリーム色の個体が少なくないなどから、和名をつけたときの個体が黒かっただけである可能性が高い。
    〈吸頭族コバンザメ科(コバンイタダキ科)クロコバン属クロコバン Echeneis brachyptera LOWE/シノニム〉。『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。カジキ類、まれに大型のマグロ類に吸着。
    相模湾、土佐湾、青森県深浦、新潟県佐渡、富山湾、兵庫県浜坂、長崎県佐世保、東シナ海。
    世界中の暖海域(地中海は西部)。

    生態

    基本情報

    軟骨魚類であるサメの仲間ではなく、スズキ目スズキ亜目で、マダイなどとともに硬骨魚類である。
    カジキ類などに吸着した(ついたまま)とれる小魚で、小型でもあるので食用となることはない。

    水産基本情報

    市場での評価/流通しない。
    漁法/
    産地/

    選び方

    触って張りのあるもの。

    味わい

    旬は不明。
    鱗はなく皮はやや厚みがあって強い。
    身は硬く熱を通すと硬く締まる。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    クロコバンの料理・レシピ・食べ方/焼く(塩焼き)、煮る(煮つけ)
    クロコバンの煮つけ 水洗いして、湯通しし冷水に落として表面のぬめりを流す。水分をよくきり、酒・醤油・水であっさりと煮る。身が強く締まるものの臭みもなく、おいしい。
    クロコバンの塩焼き 小魚なので刺身とはいかない。素直に振り塩をして少し置く。これをじっくり焼き上げる。焼くと硬く締まるが、香ばしい香りと鶏肉を思わせる弾力のある身に甘味がある。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/JF 但馬漁業協同組合(兵庫県 ■https://www.jftajima.com/)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)
  • 主食材として「クロコバン」を使用したレシピ一覧

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