アカテガニ(Red-clawed crab)
Scientific Name / Chiromantes haematocheir (de Haan, 1833)
甲幅50mm前後になる。
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魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度 ★★★★
知っていたら達人級★
食用として認知されていないー 生息域 陸生、河川、汽水域の水中に放卵。海(河口域)〜上流25km付近の小高い場所に穴を掘り暮らす。生態 夏に川、汽水域の水辺に下り放卵。
水を嫌う。基本情報 水産基本情報 ー選び方 ー味わい ー栄養 ー寄生虫 ー食べ方・料理法・作り方 ー好んで食べる地域・名物料理 ー加工品・名産品 ー釣り情報 ー歴史・ことわざ・雑学など ー旧ページ内容
古い記載が含まれている可能性があります秋田県、岩手県以南の河口域に棲息。このカニ、面白いことには水が嫌いであるようだ。田んぼの畦で捕まえて、水に返してやるとすたこら陸に逃げて上がってくる。海からかなり離れた川辺の小高い場所で暮らす、冬は川の土手などに穴を掘り冬眠する。繁殖期の初夏にはこれが徐々に河口域にまでさがってきて、満月の夜に成熟した卵からゾエアと呼ばれる泳ぐ幼生を水中に放つ。
我が家に『海には海の楽しみが』(刈込碩哉著 崙書房 1989年)という新書版の本がある。千葉県富津市の旅館の経営者の書いたもので、釣りを始め内房の様々な風物があれこれ書き込まれている。なかにアカテガニのことも載っていて、年々減少していることや、地元で脳膜炎や解熱剤として利用されたことなどが書かれている。すりつぶして、汁をしぼって、飲むのであると言うが、実際にアカテガニの汁を飲んだと言う方は是非メールをいただきたいものだ。参考文献・協力 『大型甲殻類図鑑Ⅰ・Ⅱ』(三宅貞祥 保育社)