ツムブリ
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珍魚度・珍しさ | ★★ 少し努力すれば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
分類 | 顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目アジ科ブリモドキ亜科ツムブリ属
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外国名 | Rainbow runner, Fr/Comète saumon, Sp/ Macarela salmón 雙帶鰺、海草、拉侖、拉崙・柴魚・青甘(澎湖諸島)
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学名 | Elagatis bipinnulata (Quoy and Gaimard, 1824)
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漢字・学名由来 | 漢字/紡錘鰤、頭鰤 Standard Japanese name / Tumuburi Girard Charles Frédéric Girard (シャルル・フレデリック・ジラール 1822年〜1895年)。フランス生まれ。アメリカに帰化。スミソニアン博物館で魚類標本、爬虫類を研究。 |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水魚。南日本。沖合〜沿岸の表層。
[北海道紋別市定置網]、青森県〜[宮城県気仙沼]〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、青森県下北半島牛滝〜屋久島の太平洋沿岸、伊豆諸島〜小笠原諸島、琉球列島、南大東島。
千島列島南部の太平洋沿岸、朝鮮半島、済州島、南シナ海全域、台湾、全世界の温帯・熱帯域。
生態
産卵期は8、9月ではないか。
基本情報
世界中の暖かい海域にいる魚で、比較的沖合の表層域を回遊し、定置網や釣りで漁獲される。国内では北海道以南で水揚げがあり、水揚げ自体が増加傾向にある。
ブリに似た姿で味がいいので、徐々に流通上の評価が上がってきている。
夏や春の小振りのものは淡泊で味がないが、秋から冬には脂がのって非常に美味である。旬のツムブリは魚類中トップクラスの味で、関東での評価の低さが信じられないほどである。
珍魚度 珍しい魚ではないが、流通上定番的な魚ではない。探さなくては手に入らない。
水産基本情報
市場での評価 近年関東でも入荷量が増えてきている。また産地も鹿児島県だけではなく北上傾向にある。徐々に高値をつけ始めている。
漁法 釣り、定置網
主な産地 鹿児島県、宮崎県、和歌山県、三重県
選び方・食べ方・その他
選び方
脂ののりは大きいもので体高(太っている)があるものを選ぶ。鮮度は縦縞の青、黄、赤などの色が残っているもの。鰓が鮮紅色で目が澄んでいるもの。体を触って硬いもの。
味わい
旬は九州北部、本州での旬は秋から冬。大きいほど味がいい。
鱗は小さく取りにくい。皮は厚くしっかりして硬い。骨はあまり硬くない。
赤みがかった白身で熱を通すと縮むことが多い。あらなどからいいだしが出る。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
沖合でのルアー釣りなどで狙う。
歴史・ことわざなど
■アジ科ではあるがブリ属ではない。
地方名・市場名
参考文献 場所三重県二木島、和歌山県太地・辰ヶ浜
備考京(京都)の「きんすい楼」という料理屋に送ったが、このような魚は食べられないと返された、との言い伝えから。 参考林一兵衛さん 場所三重県志摩市
参考日比野友亮さん/和具の方言 場所三重県志摩市和具町
参考『内村鑑三の魚類目録(1884年/明治17、未発表)について』(時田●(文字不明)、小林喜雄 北海道大學水産學部研究彙報) 場所別名
参考文献 場所和歌山県太地・辰ヶ浜
参考文献 場所和歌山県白崎
参考『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012) 場所沖縄県南城市知念漁協
参考河村雄太さん 場所沖縄県石垣市
参考林一兵衛さん、文献 場所神奈川県江ノ島、三重県志摩市大王町
参考山仲洋紀さん 場所長崎県壱岐
サイズ / 時期小型 参考静岡県水産・海洋技術研究所・伊豆分場 場所静岡県伊豆田子
参考文献 場所高知
参考文献 場所高知県須崎
参考文献 場所鹿児島
参考奄美漁業協同組合 場所鹿児島県奄美大島
参考川東守昭さん・繭右さん 場所鹿児島県熊毛郡安房
参考川東守昭さん・繭右さん 場所鹿児島県熊毛郡屋久島
参考『種子島の釣魚図鑑』(鏑木紘一 たましだ舎 2016年) 場所鹿児島県種子島
場所徳島県海部郡海陽町『宍喰漁業協同組合』
参考『種子島の釣魚図鑑』(鏑木紘一 たましだ舎 2016年) 場所愛媛県愛南町城辺、高知県柏島・宿毛市田ノ浦すくも湾漁協、鹿児島県種子島
場所三重県尾鷲市
場所京都府宮津市・伊根町新井崎漁港
備考ブリの幼魚イナダに対してメナダという。 場所神奈川県真鶴・静岡県沼津市
場所鹿児島県南さつま市笠沙
参考文献 場所沖縄県