202409/14掲載

ウッカリカサゴの唐揚げは難しいな

唐揚げとしては非常にうまい部類に入ると思う、が


「うっかり」とつけた理由はともかく、標準和名のカサゴが岸寄りの浅場にも普通にいるのに対して、大型の本種は沖合い、成魚などは水深100m以上にいる。
同じサイズのカサゴと比べると味が劣る。味がないと言い換えてもいいだろう。
もちろんカサゴもウッカリカサゴも上等の魚であることには変わりない。

出来上がりを食べてみると、カサゴほど香ばしくない。丸ごと食べ尽くせない。
これはボクの技術的なつたなさ故だろうけど、昔、京都中央市場で会った方は、「ウッカリカサゴの方が骨が強い」と言っていたこともつけ加えておきたい。
それでも揚げた身の、独特の歯触り、香ばしいのにねっとりとした感じが実に好ましい。
唐揚げのおいしさは堪能出来るが、カサゴと比べなければ、だと思う。
やはり頭部や中骨まで丸ごと食べたいものだ。
当分、小型のウッカリと見つけたら唐揚げに精進しよう。

カサゴならこれで充分大きい、ウッカリカサゴなら小型


八王子綜合卸売センター、福泉に新潟県佐渡から入合が来ていた。カナガシラ、ホウボウ、ウッカリカサゴ、イズカサゴ、チダイ、ムシガレイなど多彩で見ているだけで楽しい。もちろんチダイ、ウッカリカサゴ、イズカサゴを買ってきた。
ウッカリカサゴは体長20cm・209gなのでまだ若い個体である。
手に取った時点で唐揚げにするつもりだった。
水洗いして背開きにする。水分をよく拭き取る。
片栗粉をまぶして鍋に入るようにくるんと丸くして、じっくり20分くらい低温で揚げる。
一度上げて、こんどは高温で揚げる。
揚げ上がりに振り塩をする。

このコラムに関係する種

ウッカリカサゴのサムネイル写真
ウッカリカサゴYellowbarred red rockfish 三色石狗公、三色菖鮋、石狗公、石頭魚、凸目仔(台湾北部)海水魚。水深60-940m(通常150mまで)。[北海道寿都]、青森県津軽海峡、[青森県小泊]〜宮城県の太平洋沿岸、[・・・・
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