ヤリイカの真子のお握りに苦戦する
イカ人生最後のときにつかまってボクの元に来たんだね

さて、ボクのような不器用な人間にでも「おにぎり型」があれば、お握りが作れることを発見して以来、徹底的に握り飯三昧の日々にある。
最近、米離れが進んでいるとされているが、農水省あたりも「お握り作ろうよ、超簡単だからキャンペーン」でもやったらいかがだろう。
ボクなど「私にも作れます」なんて楽しい日々を過ごしている。(だれも台詞の元ネタわかんないだろうけど)
いろんな具材を試している日々でもある。
東京都大塚にある『ぼんご』のように「筋子にホッキサラダ」とかの合わせ技は先延ばしにして、まずは1種だけの単純なものから。
さて、小売店でヤリイカを買って値段のチェックをしている。スーパーで売っているのは主に小振りの個体である。これはヤリイカは大きいほど高くなるので、スーパーだとどうしても小さい個体が並ぶのだと思われる。
雄が大きく、雌は外套長で3分の2くらいにしかならないので、この産卵期の、小さいものは総て雌で子持ちだ。
ヤリイカの真子は軽く煮ただけで食べてもうまいし、外套膜(胴)に真子を戻して、外套膜ごと焼き上げてもいい。
甘辛くてイカの味だけではだめなので一味唐辛子をプラス

煮つけ方は簡単。
この真子と頭(眼のあるところ)と足(腕)を3個体分集めて、醤油・みりん・酒(水は使わない)を沸騰させた中でややこってり味に煮つける。
火が通り、煮汁が少なくなったら出来上がり。
そのまま食べても、当たり前だけど非常にうまい。
これをお握りの具材にする。
そのまま具にしたら、おいしいけどひと味足りなかった。
お握りの具にはプラスなにか、がいるようだ。
こんどは柚子胡椒を加えて握り込んでみた。
塩分が多くなりすぎるのと、煮つけたイカの味と合わない。
残り1パイ分は一味唐辛子をプラスしてみた。
これが、ボクだけの話だけど正解だった。
冷凍容器1つで0.5合、おにぎり型で2個

お握りは塩味(えんみ、ではなくしおあじです)だけでもとてもうまい。ときどき塩加減がよく、ほんのり温かいお握りに出くわすと際限なく食べられそうで不安になる。映画などで炊き出しのお握りのシーンを見ると生唾がわくのは、これ以上の美味はないくらいに美味だからだ。
ボクの場合、ご飯に塩味はつけないので、お握りだけでは未完成なのである。
そこに煮つけたイカだけでも充分にうまいのだけど、一味唐辛子の単体の辛さがいいのだ。
さて、我が家の「おにぎり型(正式名称はわからない)」は2個作ってちょうど、0.5合である。
昔は1食で2合食べられたので、4分の1でしかないけれど、じわじわ、現状よりもなお、お腹が膨らんできている気がするのは気のせいだと思いたい。