魚の呼び名05 「トシゴロ」は「年頃」なのか?
共通点はきれいだということ
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ほとんど食用になることのない小魚、ネンブツダイ、オキゴンベ、アズマハナダイの呼び名に「トシゴロ」がある。
ネンブツダイを「トシゴロ」と呼ぶのは神奈川県三崎。
アズマハナダイも同じく神奈川県三崎である。
オキゴンベは新潟県新潟市で「トシゴロ」だ。
3種に共通するのは小さくて、とても美しい魚だ、ということだけだ。
生息する水深も生息場所も異なる。
となると、「トシゴロ」は「年頃」かも知れない。
「年頃」とは、女性に対する言葉で、「年頃の娘」などという。
美しい盛りと同じ意味を持つ。
ただ、ネンブツダイを「トシゴロ」と呼ぶ神奈川県三崎で「トシゴロウ」と呼ぶ人もいたらしい。
こうなると、「敏五郎」、「利五郞」など男性のことになる。
男性にもきれいな着物を着るのが好きな人はいるはずだし、また小柄な男性もいるだろう。
■写真はアズマハナダイ。
参考文献/『日本魚名の研究』(澁澤敬三)、『魚名集覧』(渋沢敬三)、『日本水産魚譜』(檜山義夫、安田富士郎)、『全日本及び周辺地域に於ける魚の地方名』(高木正人)
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