鹿児島県産マアジでなめろうを作る

なめろうは酢をかけるので、なめろうという

なめろう

鹿児島県串木野からとは珍しい、というだけでマアジを買う。
そのまま持ち帰って、勝手に手が動くが如く「なめろう」を作る。
旬を迎えておいしい白ねぎを買ったためかも知れない。
ちなみになぜ「みそたたき」ではなく、千葉県の呼び名「なめろう」なのか?
酢をかけ回したからだ。

酢はミツカンの穀物酢(銘撰)である。
「なめろう」には香りの少ない、敢えて言うと主張しない酢がいい。
我が家の酢の基本はミツカンの穀物酢(銘撰)、米酢(華撰)、三ツ判山吹の三種であり、時々旅先で買う地酢が加わる。もちろん基本の酢は三ツ判山吹以外は1.8mlサイズだ。
ミツカンの酢は安定した味で雑味がなく、市場でいつでも手に入るのがいいし、ボクのように「●●でなければいけない」感ゼロの人間にはとてもありがたい。

「なめろう」と、このくせのない酢の相性がいいのは食べれば誰でもわかる。
みそ、にんにく、ねぎにマアジで濃厚な味わいだけど、マアジだから生まれるおいしさが強く感じられるのが「なめろう(みそたたき)」の特徴である。
千葉県外房ではマアジ、イサキ、ときに小振りのイシダイなどなどいろんな魚で作る「なめろう」だが、それぞれ味が違い、それぞれによさがある。
比較的安価な酢はこの魚ごとの違いを殺さない。

今回は半分を昼ご飯の友とした。
千葉県千倉駅近くの食堂で昔、「なめろう」を丼飯にのせて、酢をかけて食べていた磯釣り師がいたが、若いときはよくマネして食べていたものだ。
今回は丼飯ではなく、茶碗飯と野性味に欠けるが、酢を落とした「なめろう飯」がやけにうまい。
「なめろう」の魅力はご飯にもビールにも日本酒にも合うことなのだ。
それにしても初めて千倉町(現千葉県南房総市)で「なめろう」を食べて45年になる。
暗く長い不調期から元気を取り戻して懐かしい料理を作る、これもよしだな。

鹿児島県のマアジは大小があるが、鮮度がよかった

マアジ

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産で『大竹商店(鹿児島県いちき串木野市)』のマアジを買った。
形が揃っていない上に下氷(箱に氷を敷き詰めて魚を並べる)、それでも魚がない時季なので高かった。
舵丸水産のクマゴロウ曰く、「これでも安い方なんだ」そうな。
市場の魚の値段は天気次第なので仕方がない。
計測すると体長24cm・200g、体長21cm・131g、体長23cm・159g、体長21cm・122gであった。

小さめ2尾を三枚に下ろし、腹骨・血合い骨を取り、皮を引く。
これを細かく切り、茨城県産白ねぎ、にんにく、しょうが、群馬県の豊楽みそ呉入と一緒にしっかり叩く。
今回はご飯の友とするので、みそは少し多めである。


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