202511/01掲載

2025年10月、新潟県の旅7 越後線に乗って

時間があると鉄路にも乗ってみるのがボクの旅だ


10月3日、午後5時前、新潟駅のホームに上る。
下校時のラッシュは過ぎているようで学生の数は多くない。
多くがスマートフォンを見ていて昔の騒がしさはない。
高校生らしいとは思ったものの、平日なのに学生服姿は一人もいない。

越後線に乗って南下する。
新潟県の面積は47都道府県中5位で、北から下越、中越、上越と別れるが、捉えどころがないくらいに広い。
下越の新潟市から中越の柏崎市までを繋ぐのが越後線である。
ほとんど鉄路のない四国生まれなので4路線が通る新潟駅が複雑に思える。

都内の電車と同じ電車が来るとは思わなかった


やってきた電車は東京都内を走るものとなんら変わりがない。
変わるのはボタンを押さないと開け閉めされないということくらいだ。
新潟駅から8駅、内野駅まで。
途中の駅で乗車してきた男性がドアを閉めないで席に着いたら、高校生が嫌な顔をして締めた。
ボタンを押して乗車する、すぐ締めるというのがルールなのかも。
車窓から見えるのは住宅地、そして住宅地で、平野部が限りなく広く、新潟が政令指定都市なんだ、というのがわかりすぎるくらいにわかる。

今も昔も高校生の悩みは同じである


電車内はやはり静かである。
何組かの高校生の塊がいるもののてんでんバラバラにスマートフォンを見て、ときどき顔を上げておしゃべりをしている。
やけに騒がしかったボクの時代の高校生とは別人種のよう。

ボクの前に立っている女子高生ふたりがひっそりと話をしているのが、小声なのに目立つ。
実に深刻な話が丸わかりである。
小柄な女子高生の勇気ある告白に拍手を送りたくなる。
高校生の時の恋は実らなくてもいいんじゃないかな?



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