202506/29掲載
夏だ、茶漬けだ、イワシの梅干し煮、っだ!
なんの飾り気もない、家庭料理を作るのが好き

料理法に一番というものはない、と信じている。
ときどき一番おいしい料理法は、とか聞かれると困る。
今回のイワシの梅干し煮などその最たる物だ。
岩手県産のマイワシ(マイワシ)は体長20cm・105g前後で脂が乗っていた。
ボクが梅干し煮にするときやりやすいサイズは、体長17cm前後で80gくらいがいい。
当然、大小で煮方が違う。
今回は水洗いして頭を落とし、3等分にする。
湯に落として冷水に取り、粗熱を取る。
常備菜ではなく単なる煮つけなので酢だき(水と酢でゆでこぼす)はしないで、真子・白子ともに酒・梅干し・水でことことと煮る。
仕上げに醤油を適宜加えて、またことことと煮る。
甘味は加えていないので、梅干しの酸味と醤油辛さだけの煮つけである。
脂がのっているマイワシに甘味を加えると、茶漬けには合わない、とボクは勝手に思っているからだ。
梅干し煮でも当座煮にするときは甘めにするし、酢だきもする。
煮物は臨機応変、その日の気分で作りたい。
こんなところで懺悔するのも変だけど、ボクが夏バテでも痩せないのは、茶漬けがやたらに好きだからだ。
とても三条中納言を笑えない。