202506/19掲載
6月は富山湾から千葉県銚子産、マイワシの塩焼き
マイワシは内臓も小骨も食らうと味が非常にデカイ

古くから、東京のマイワシは東京都産、千葉県産、神奈川県産が主流だった。
銚子産は関東の地イワシのひとつと言えるだろう。
6月中旬はじめに富山湾産を、中旬後半に銚子産を手にし、マイワシは国内では一年途切れないのが確認できた。
今回のものは当たり前だけど、生殖巣は膨らんでいない。
さて、今回は塩焼きを食べるために買ったので、流水でざっと洗い水分を切る。
そのまま、丸のまま振り塩をする。
これを夕方まで寝かせて、素直に焼いただけだ。
焼き始めてるとすぐ、体の表側に脂がにじみ出てくる。
吹き出してきた脂で体表を揚げるように焼けてくる。
表面が飴色に変わるときがいい。
頭をとってそのままかぶりつくと、強い味がどっと押し寄せてくる。
これを近所で特売していた、「大山 ミズナラハイボール」で流すが、味が消えない。
肝や、たぶんエサとして食べた有象無象のプランクトンが生み出す濃厚なうま味が口中を去らないのだ。
ご飯と合わせるときは頭部も内蔵も出してから焼く。
丸焼きはアルコールのための焼き方である。
我ながら魚食いの猛者ではなく、軟だからだ。