202506/04掲載

大分佐伯市産、中イサキはどっしりヘビー級

季節通り、うまいイサキが食えるうれしさよ、手に角ハイボール


6月の麦藁イサキを前に言うことなし。
あれこれ語ってもしゃーない、気がする。
刺身の血合いの色がにぶいのがいい。
時期外れの鮮やかな血合いの赤を愛で、塩と柑橘なんどで食べるのもいいが、王道ではない。
6月のイサキの刺身は電車道、ずんずんと押し切られ圧倒されるの味なのだ。
脂の口溶け感があるのに、ちゃんと岩礁域にいる魚の味の個性が感じられるのである。
ちなみにイサキは1㎏を超えるととても手が出なくなるが、500gあれば十二分にうまいし、この時季なら2、3百gでもうまいのである。
季節に逆らわないで素直に6月の味を楽しむ、それこそがボク流でもある。

ついでに作った、焼霜造りだけど、こっちから食べると、素直にイサキと向き合えなくなる。
くどいようだが、旬のイサキの、ずんずん真っ直ぐ電車道で押し込まれるところを、無駄ないなしをするが如くになる。
要するにうますぎるのである。

昔はうますぎて何が悪いと、居直っていた。
少し病なので曲り曲がった表現をさせてもらうと、サウンド オブ サイレンスはギターだけのポール・サイモンのソロを聴いてから、エレキギター入りのデユオを聞く方がいい、と思うのと同じだ。
これで、部屋の片隅で見つけた角ハイボール350ml缶をやり、ソロで快気していないのに快気祝いをする。

641gは上等すぎるけど、それだけ味も上等


2025年6月2日に、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に大分県佐伯市、丸貴鮮魚から見事なイサキが来ていた。
大小あって真ん中の大きさ体長29cm・641gを買う。
月曜日なので止めの荷で色は悪いけど、最上級とみた。

半身を刺身にして、半身の表面をあぶって焼霜造りにする。

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イサキのサムネイル写真
イサキChicken grunt 三線磯鱸、三線雞魚、黃雞仔、雞仔魚、番仔加誌、黃公仔魚、黃雞魚、三爪仔、雞魚(澎湖諸島)、青筆海水魚。浅い岩礁域。新潟県〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸[長崎県橘湾にはいない、もしくはほとんどいない]、瀬戸内海、・・・・
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