202412/20掲載

上物のスジエビを煮て、餅、また餅

正月前なのにスジエビの佃煮で餅の食い過ぎ


東日暮里で餅をまとめ買いした。
えっさえっさと持ち帰って、翌日にスジエビがきた。
なんとなく餅に誘われてきたのかな、なんてことを思うってのは不遜かも。
スジエビは飲み屋などでは「川えび」という。
席に着くと、生ビールと「川えびの唐揚げ」なんて、あっちこっちでやっているはずだ。
でもほとんどの飲み屋の「川えび」はスジエビに近いエビだが、国産ではない。
国内産の「川えび」は上等なものだし、冷凍輸入されたエビと比べる気にもならないくらいおいしい。

さて、素揚げでビールを飲んで、翌日の朝ご飯は餅となりにけり。
煮つけというか薄味の汁多目の佃煮と結婚させるのは、東日暮里、富田屋の餅だ。
焼けたばかりの餅の中心部分をへけこませて、たっぷりの佃煮をのせる。
今回は汁気多めなのでちょっとだけ、甘辛い煮汁を後がけする。

エビの風味がやたらに高いのがスジエビのよさだが、今回の小川原湖産は大振りなので身の存在感も強く、そして甘い。
このエビらしい味わいと餅が非常に合うのである。
合わせた山椒の佃煮もいい風味と味だ。
市販のエビの佃煮でもいいけど、お節などに入っている水飴多めのものはあきまへん。

餅がすすんで困る。もちもち餅ろん、体重+1キロなり。

活きがよすぎで、ぴんぴんと跳ねてどこかに消えた


12月5日、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に青森県小川原湖産ではないか、という大振りのスジエビがきていた。
ぴんぴんしていて、いけないことだけど、このまま市場の隣の多摩川水系浅川に放して話してあげれば、エビの放生会になりそうだ。

かなり汁だくさんに煮るのは餅のため


でもでも食いたい一心のボクはざっと洗って、3分の2は酒で酔わせて、半分は素揚げにする。
酒で酔わせた方は酒・みりん・醤油、山椒の佃煮の中でざざざっと煮つける。
もちろんご飯用でもあるけど、あくまでも餅用である。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。


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