コラム

滋賀県に行ったら丁字麩かな?

なぜ丁字なのか、まったくわからない東近江の丁字麩


念のために、ボクのデータベースは水産生物だけではなく、伝統的な野菜や加工品も含む。
いろんなメッセージをいただくが、水産生物は我がデータベースの半分でしかなく、水産生物だけ調べていても水産生物は、まったくわからないということも明記したい。

さて結構、麩が好きで、旅に出ると贅沢に生麩を買うこともあるし、常にあるもの、常備している焼き麩を買うこともある。
特に焼き麩は全国に散らばっていて、様々な形態がある。
滋賀県東近江市永源寺で、帰宅後の夜飯(よめし)用のミンチカツを買っていたときのことだ。
揚がるのを待っていたら、滋賀県東近江地域の肉屋につきものの「丁字麩」が目に飛び込んできた。

滋賀県では直売所に寄るたびに1袋買ってしまっているのが丁字麩であるが、今旅は、人に話を聞くための旅なので、慌ただしくて買い忘れてしまっていた。
ミンチカツが揚がるまでの時間が、ボクには自分を取り戻すためのいい時間だった。

丁字麩をもどすのは簡単


丁字麩は水に数分加減を見ながら漬けると戻る。
水切りをして、もどりを最終チェック。
三等分に切る。

近江ではすき焼きに丁字麩がないとしまらないという


ミンチカツのついでに丁字麩を買ったとき、牛肉も買えばよかったと後で気づく。
牛肉は八王子卸売協同組合、肉八でそれなりに上等のものを最低限買った。
適当に下地を作って半東京・半四国徳島風のすき焼きにする。
牛肉と丁字麩だけですき焼きとしては、充分、なりたっているところがいい。
久しぶりに買った上等のすき焼き用牛肉のうま味と、甘辛い下地の味で膨らんだ丁字麩が、脇役ではなく主役でもなく。
数年ぶりのすき焼きがやけにうまい。

東近江の郷土料理、丁字麩のからし和えの作り方


今回はせっかくなので、東近江周辺でよく作られている、「からし和え」も作ってみた。
酢・煎りごま、白みそ、砂糖(ピート糖)を合わせてすり鉢でする。

辛子はたっぷり加えた方がうまい


たっぷりの辛子を加えてまたする。

きゅうりもみを作り、最後に合わせて和える


きゅうりもみを作る。
きゅうりを薄切りにして塩をしもむ、少し置いても流水下で塩加減を見ながらもむ。
水分を切る。

辛子和えの地に丁字麩、きゅうりもみ、地を合わせて和える。

初めて造っても作れるし、なんど作っても飽きが来ない日常的な味


「からし和え」は長浜市の惣菜店で買い、居酒屋でも食べている。
琵琶湖西岸でも作られているのかどうかわからないが、丁字麩は滋賀県内琵琶湖周辺では普通に売られているので、作られている地域は広そうだ。

酢と砂糖の甘酸っぱさに、ごまと白みそのこくがあり、地をなめるだけでも味わい深い。
もどした丁字麩のおだやかな味に、きゅうりのさわやかさ。
これなら毎日作ってもよさそうだ。
毎食のように食べるのだと聞いたが、個人的には酒の肴そのものだと思っている。
酒は、同じく東近江市、喜多酒造「権座 純米吟醸 生酒」。
■麸重商店 滋賀県東近江市小脇町


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