202411/22掲載

銚子産マイワシに季節の遅れを感じる

銚子産マイワシはいまだに秋の味


江戸時代半ばになると江戸の町の「いわし(マイワシ)」は地元東京湾ではなく、旅物である銚子産が増える。江戸時代のハイウェー利根川→木下河岸→(陸路)松戸→江戸川→新川→小名木川→日本橋である。
だからマイワシは秋の季語となる。
だから11月(旧暦の10月)、銚子のマイワシの、脂の乗りには期待はしてはいない。

ところがどっこい、まだまだ脂が、もちろんほどほどにだが、ある。
マイワシならではのうま味豊かであるところに、落ちたとはいっても脂の口溶け感で、これは充分いけるわいな、とぞ思う。
まだ夕方なのに滋賀県木ノ本の「鳰自慢 上撰」をロックでやったのは、ウマスギだからだ。
マイワシも食ってみないとわからない、とぞ思う。

鮮度抜群の中羽イワシだけど、触った感じは普通


11月14日、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に千葉県銚子からマイワシが来ていたので、2尾だけ試し買いした。
味見買いとしてもいいだろう。
20cm・80g 前後なので中羽イワシだ。
マイワシを知るには、少しずつ何度も何度も買って、産地を変えて食べるしかないので、これがボクの日常でもある。
1尾は手開きにして刺身にする。
■舵丸水産は、一般客に優しく、水洗い・下ろしなどをやってくれるので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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マイワシのサムネイル写真
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