202411/22掲載
銚子産マイワシに季節の遅れを感じる
銚子産マイワシはいまだに秋の味

江戸時代半ばになると江戸の町の「いわし(マイワシ)」は地元東京湾ではなく、旅物である銚子産が増える。江戸時代のハイウェー利根川→木下河岸→(陸路)松戸→江戸川→新川→小名木川→日本橋である。
だからマイワシは秋の季語となる。
だから11月(旧暦の10月)、銚子のマイワシの、脂の乗りには期待はしてはいない。
ところがどっこい、まだまだ脂が、もちろんほどほどにだが、ある。
マイワシならではのうま味豊かであるところに、落ちたとはいっても脂の口溶け感で、これは充分いけるわいな、とぞ思う。
まだ夕方なのに滋賀県木ノ本の「鳰自慢 上撰」をロックでやったのは、ウマスギだからだ。
マイワシも食ってみないとわからない、とぞ思う。