真ツブの炊き込みご飯はありや、なしや
一時は巻き貝での最高額をつけていた
去年あたりから、信じられないくらい高騰してしまったのが真ツブ(エゾボラ)である。中国のせいだという人がいるが、水産物の輸出はしていないのではなかったか? それにしても大きなものは1個1万円以上、小さくても3千円くらいするととても手が出なかった。
ふと、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産の貝の場所を見たら、もとの値近くにもどっていた。あの暴騰は終わったのかも知れない。
かねてより作ってみたかったものがあるので1個だけ買ってきた。
真ツブ(Aツブとも)はエゾバイ科エゾボラ属の巻き貝で、足の部分(刺身などで食べる)にテトラミンという毒を持っているのが特徴である。そんなに強い毒ではなく、北海道何カ所かで食べていた人の話を聞いても、酒に酔った気分になるだけだという。ボクも数個食べているが、ほんの少しいい気分になっただけだ。まあ個人差があるので要注意。
主に北半球の冷水域にいる。巻き貝の中でも大型であり、1㎏近いものもある。
巻き貝ならではの香りが感じられる
基本的には刺身にする。ワタも甘みがあっておいしい。
今回作るのは炊き込みご飯なので、まずは足の部分を割り、テトラミンを取る。
塩で揉んでざっとヌメリを取る。
やや細かく切り、水分をよくとっておく。
0.8合の米の水加減(カップで同じ量+少しの水)をして、30分前後かす。
ここに醤油・酒・貝の切り身、しょうがを入れて峠の釜めしの釜で炊飯する。
炊き上がったら10分前後蒸らし、山椒の葉を混ぜ込んで出来上がりだ。