小型のアイゴは相模湾で揚がってもうまい
小田原で、小型のアイゴはめったに手に入らない
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10月17日、神奈川県小田原魚市場、二宮定置はたいへんなことになっていた。大量の小型のゴマサバ、イサキでダンベ3個、4個が並ぶ。
そんな慌ただしい中、お邪魔して申し訳ない。
二宮定置にアイゴの成魚はたくさん揚がるが、今回のように体長13cm・50g前後が入ることはあまりない。
瀬戸内海ではこの秋の小型を珍重する。
トン単位の魚にもまれて決していい状態ではなかったが、十数尾もらってきた。
潰れてしまったものを除き、水揚げから5時間後に頭を落として内臓を取り去る。
ペーパータオルに巻いて、昼過ぎに刺身にする。
小型のアイゴは基本的に生かして置いて、締めて料理する。
だから瀬戸内海の一部ではそれなりに値がつくのだ。
野締め(漁の間に死んでしまったもの)で、ほかの魚にもまれているので、食感は望まなかったが、意外にもほどよい歯触りがある。
アイゴの身(筋肉)の特徴はうま味の豊かさだが、こちらも想像以上である。
相模湾の小アイゴの味は瀬戸内海とかわらず、非常にうまい。
昼なので土佐番茶で口中を洗うが、至極満足。

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
イラスト図解 寿司ネタ1年生



