ポワレ・ポワレの日々で今日はメダイ

マリネしてソテーするのがポワレ?


45年近く前、福生や瑞穂など基地のある地域だけではなく、東京都西部に点々と平屋建てのアメリカンハウス(米軍ハウスというのかも)が散らばっていた。
昔、住んでいた地域にも数軒のアメリカンハウスが残っていて、いつの間にかフランス系アメリカ人の家族と仲良くなった。ときどき夕ご飯に招ばれることがあったが、そこにフランス語しかしゃべれない生粋のフランス人バアチャンいて、彼女が作る料理は明らかにフランス家庭料理だった。
なかでも定番中の定番料理と言えそうなものがマダラを使った料理だったのだ。
それがポワレらしいと気づいたのは数年後のことで、要するにフランス人にとってポワレは、日本人にとっての塩焼きのようなもの、ではないかと考えた。
英語、フランス語、日本語がごちゃ混ぜで聞いた話なので、一部想像が入るが、作り方は。
料理する日の前日に、冷凍フィレ(アラスカ産のfrozen filletsで300gくらいでとても大きい)なので解凍する。
白ワインとかオリーブオイル、乾燥したハーブ類でマリネする。
1日程度寝かせて水分をよくきり、塩コショウする。
多めのオリーブオイルで、強火でソテーする。
皮目をソテーしたら、裏返し、身側をソテーしながらアロゼする。
こんがり焼き目がついたら皿に盛る。
ソテーしたフライパンにマリネしたときの液体、オリーブオイルを追加してトマトやナス、ポワロネギなどの野菜をソテーして油ごとマダラのソテーの上に乗せる。
ポワレにはさまざまなやり方があるが、これこそがフランス一般家庭でのポワレではないかと、勝手に考えている。

強火でこんがりとソテー


久しぶりにメダイの切り身でフランス家庭風の、マリネしてのポワレを作る。
今回、マリネにはダメになりそうなイタリアンパセリ、乾燥セージ、白ワイン、香りづけのジン少々、オリーブオイル。
翌日、水分をよく拭き取り、塩コショウしてこんがりソテーして皿に移す。

ご飯ではなくパンの友


後のフライパンにマリネ液、ルビーポートとバター加えてデグラッセ(鍋に残った油や魚のうま味を溶かす)してソースを作った。
近所のスーパーで買った安い白ワインとバタールでお昼にする。


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