千葉県産ビンナガマグロと菜花で春の味

千葉の幸。春は苦みと鼻に抜ける辛みと


千葉県産菜花は今が出盛りである。
そこに千葉県産ビンナガマグロを組み合わせてみただけの料理だ。
味つけは辛子と醤油だけ。
みりんは足さなかった。

脂のない切り落としなので味は短兵急である。
そのまま食べるとあっと言う間に消えてしまうのを、辛子醤油で味のとうせんぼをする。
切り落としに酸味は少なく、まったりした甘味がある。
醤油の味と一緒になって味わいが生まれる。
そしてきりりとした辛子の刺激が鼻に抜ける。
合間に食べる菜花の煮浸しがほろ苦い。

見た目的にもいいし、3人前で総額600円と少しとは思えないほど多様な味である。
酒は初めての岐阜県のピークウイスキーのソーダ割りで、ざらついた味がよろしいなー。

お買い得に弱いのはボクだけじゃないと思う


さて、水産物を真っ正面から向き合ってくれる人はいないのかな、と思っている。
奇をてらわないで、純粋に水産物を味わって考えてくれる人。
ボクと一緒に水産物を勉強してくれる人、だ。

例えば水産物知識のABCはスーパーにある。
最近流行りの熟成魚とか、究極のとか、極上のなどの、「X」とか「Z」とかの現実生活から飛躍した、だれでも飛びつきそうなものは下々下である。
そんなあるのかないのかわからない次元の話には、熟練してから考えようと思ってくれる人、だ。

さて、ボクが調べているのは日常生活であり、平凡なことだ。
当然、ボクも平凡な人間である。
スーパー巡りは日常であり、国産でいいものが特売されていたら、ついつい手が伸びる。
今回のものは千葉県産ビンナガマグロ(びんちょうまぐろ)の切り落としで、なんとグラム単価は200円という掘り出しものである。
どうやら脂はないみたいだけど、見ただけで料理が浮かんできた。
そのまま野菜売場に移動すると、菜花の特売に出くわす。
面白いことにビンナガマグロの切り落としも菜花も千葉県産である。

千葉県の魚は古くは内房ものは非常に扱いがよく、外房ものは雑だったが、近年、やけによくなってきている。
そして今回のビンナガマグロは千葉県最大の漁港、銚子で揚がったものだ。
千葉県は水産物の東京への最大の供給地であり、近いこともあって鮮度がよく魅力的である。

千葉県の菜花は関東の春の風物詩だ


料理とも言えない料理で切り落としを辛子醤油で混ぜるだけで一品料理となる。
辛子はテーオー辛子を錬ったもので、非常に辛い。
醤油は新潟県長岡市の「越のむらさき」の濃い口醤油だ。
菜花はゆでて水にさらす(ボクはとっても苦みに弱いので長々とさらす)。
水分をしぼって、カツオ節出し・みりん・醤油の地で洗う。
器に盛り合わせる。


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