アラは高くても買い、かも
見て美しいので愛で、食べて味を愛でる
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アラはマイナー魚である。
知名度が低いので売れない、などでの問題はまったくない、一般的ではないというマイナー魚だ。
水産や料理のプロ、もしくは釣り師だけが知っている魚で、流通上では人気抜群である。
高級魚としての地位は昔々から揺るぎない。
なぜ、高級なのか?
例えば、刺身は平凡な味だけど、惹かれる味なのである。
表現が難しい。
マグロ類の大トロのように瞬間的にうまい、と感じるうまい、ではなく、ゆるゆるとうまい。
これを通好みというと下世話だし、低級である。
舌がもっとも健全で敏感な状態にある二十歳未満が食べて「おいしい」と思う味なので、味を感じる力の減少している通世代にはむしろわかりにくい味かも知れぬ。
ゆっくり食べると、じわじわっと味が舌に来るし、口中に広がる。
おおらかで秀麗な味というとわかるだろうか。
種としてのアラはほぼ3ヶ月振り、大形は1年振りになるが、小も大もうまい魚だと感嘆する。
酒はリクエストされての、スーパーツルヤの冷やした松本平メルローだけど、不思議なことに合う。

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
イラスト図解 寿司ネタ1年生



