若狭湾水揚げのアジはもう旬なのだ
若狭湾にマアジの時季が来ている気がする
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まだ時季ではないだろう、と思って触った大振りのマアジは左右に厚みみがあり、少し黄金色がかっていたので、つかんだままもとの水氷に戻せなくなった。
別に刺身したくて買ったわけではなかった。
並アジ(普通の鮮度の、小振りのマアジ)でよかったのだけど、この並アジに惹かれるところがほとんどなく、舞鶴のマアジに何気なく触れたのがボクの大失敗だ。
舞鶴産(京都府真鶴市)というが、水揚げが舞鶴漁港というわけではなく、舞鶴は若狭湾西部の、大方の漁港に水揚げされたものが集まってくるところ。
今回のマアジも若狭湾内のどこかで揚がったもののはずなので、若狭湾産と考えるべきだ。
この港に揚がる魚はみな上々である。
下ろし始めたら無性に刺身が食べたくなる。
塩焼きでも食べたくなるが、今回はそうもいかない。
なんだか久しぶりに食べるといったマアジだったが、味を現す言語が見つからない。
想像以上に脂がのっている。
その脂の口溶け感以上に、マアジのもつ濃厚なうま味が舌の上を支配する。
半身切りつけて瞬時に食べてしまったので、もう半身切りつける。
40年以上なじんだ「三千盛 本醸」を真っ昼間なのに口開けして、0.5勺だけ。
ご飯じゃなくて酒の友だ。

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
イラスト図解 寿司ネタ1年生



