冬がタラの昆布締めを作らせる
マダラの昆布締めは突出してうますぎる
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どうやら今冬、マダラの昆布締めは1度作っただけで終わりそうだ。
毎年、寒くなると昆布締めを作るが、年年歳歳作る回数が減っている。
「加齢」とは、それだけ個々の地球の自転速度が速くなることで、忙しくなるというのと同義語である。
今年一度作れただけでも儲けものと考えるべきかも。
ついでに5年前まで昆布締め用の昆布は、大阪か京都でそれ用の真昆布を買って使っていた。
今やボクの経済力では真昆布を買いに行くのも、買うこともできそうにない。
これも「加齢」と関係があるし、温暖化そのものでもある。
閑話休題。
昆布締めは、若い頃、ただただおいしいから作っていた。
食べものなのに、まるで強力な磁石であるかのように、猛烈引っ張られて困る、といった料理だった。
だから例えばマダイやマゴチの昆布締めもうまいし、マダラの昆布締めもうまい、なんて思っていたのである。
今では強力な磁石そのものに思える昆布締めはマダラと「ひげだら(ヨロイイタチウオ)」だけだ、と考えている。
ほかの水産生物の昆布締めには、せいぜい後ろ髪が引かれる程度である。
たぶんだが、昆布との相性のよさの度合いだと思っている。
意外にマダラの刺身はおいしい。
嫌みがなく、ほの甘いので好きだ。
問題は刺身にするほどのマダラが手に入らないことだけだ。
昆布締めのマダラも刺身と同等の鮮度が求められるが、味の総合点では、例えば(嫌な言語だが)偏差値にすると昆布締めが75点以上だとすると、50点前後が刺身だ。
塩と昆布で水分が抜けた分、身がしっかりしている。
淡い味に昆布の豊かなうま味がくっついて、ただのアイドル松田聖子が大歌手になったような感じがする(個人的な表現です)。
マダラの昆布締めは3月(気象庁の春)の声を聞くと途端に作る気が失せる。
これからは漁のピークを迎え、味のピークから下り坂を下るといったマダイの昆布締めの季節に代わる。
思うまま書いたら変な文章になってしまったが、あまりにもうまいので、この日(2026年2月8日)用意した酒の口開けは次回となりにけり、だった。
鮮度のいいマダラは美しい
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北海道羅臼町、野圭太さん(有限会社丸の野水産 北海道目梨郡羅臼町)にマダラを1本いただく。鮮度のいい5㎏のマダラはとても貴重。そして、もちろん雄だ。ほぼ5㎏で白子が1㎏も入っていた。

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
イラスト図解 寿司ネタ1年生



