祐庵焼きは塩焼きよりも簡単!
魚料理は難しく考えたらあきまへん
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さて、大風邪を引き込んで寝たきりになった途端、近所の元その世界のヤカラがへんな差し入れを持ってやってくるようになった。
長年、ボクの本棚を撮影しているのだけど、今回は魚食普及の話にもなる。
人恋しいので我ながら語る、語る。喉が枯れているのがよけいに枯れる。
「魚食普及は知識だ」と思っているし、「魚食普及は魚料理のハードルを低くすることだ」と常々思っている、ということからはじめて。
「(総論的に日常的に)魚食や水産生物を調べる」と言うことで、世の中に満足な知識を持っている人は一人もいない。
ボクも日暮れて道遠しなので人の事を言えた義理ではない。
中途半端な人間はやたらに難しいことを言いたがる。
でも「知識」、「知ること」は楽しいのである。
世の中には難しそうなこと、ご大層なことを言う人が少なからずいるが、無視するといい。
魚(食べ物としての水産生物)を知ることは難しいことではなく、とにかく楽しいことなのだ。
要は魚に関しては難しく考えないで簡単に考えるべし、ということでもある。
ということで、半冷凍保存(我が家の冷蔵庫の機能なので)している汐っこ(カンパチの1キロ前後の大きさ)の祐庵焼き(幽庵焼き)を焼きながら、「祐庵焼きは塩焼きよりも簡単」という話をした。
「祐庵」は琵琶湖の漁港堅田(滋賀県大津市堅田)に住んでいた北村祐庵(江戸時代前期の豪商で茶人)にちなむという。
確かにこの料理、上品で淡泊過ぎるフナやコイで作ると絶品なので、琵琶湖生まれには違いない。
ちなみに、現在のような料理屋の料理の起源は琵琶湖周辺と京都市中心部にあると思っている。
最初の料理屋の料理はフナ、コイなどの湖魚を材料としていることも、間違いないだろう。
どうしてこんなことがわかるのか?
17世紀くらいから食の文字情報が増え、それが今簡単に読めるからだ。
その最大の要因が茶会記(室町の末に始まる)にあり、というのも知っておくと自慢できるかも。
閑話休題。
祐庵焼きはとても簡単な料理だ。
なのにいかにも、という感じで語るオバカな人間がいるが、やめて欲しい。
魚の切り身を地(たれとも言いそう)に漬け込んで焼くだけだ。
魚を初めて料理するのに持って来いだ。
今回は9月に徳島から送ってもらったユコウ(ユズの変種)で香りづけしている。
ユズで香りづけすると「柚庵焼き」ともいうが、ユコウでは語呂が悪い。
流動物しか受け付けないボクの前で、食欲凄まじいおのこは、汐っこの祐庵焼きをぱくぱく食べて帰って行った。
それにしても祐庵焼きの香りは素晴らしい。
単に焼くと上品過ぎるのでひと味プラスする
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八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産で山口県下関市、『下関勇次水産』から「汐っこ(カンパチの若魚)」39cm・1.084kが来ていて、とりあえず確保するg
毎年秋(気象庁の定義する秋で9月から11月)になると食べたくなるのが、のこ「汐っこ」である。
は以前にも書いた。
1尾の半分は切り身にして祐庵地(幽庵地)酒・みりん・醤油同割り。
我が家では最近、酒を省くことが多い。
切り身は振り塩をして少し置き、出て来た水分を拭き取って祐庵地に漬け込む。
2時間後くらいしたら焼いてもいいが、できれば6時間以上漬け込むといい。
漬け込んだ切り身は水分を拭き取り冷凍保存できる。
焼くとき水分を拭き取り、やや弱火で焦げないようにつきっきりで焼き上げる。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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