初殻ガキは10月27日、そして高値安定

これからだんだん身が肥えてくるはず


先日、京都中央卸売市場、シーフーズ大谷さんと話をする機会があって、京都人、京都の料理店は季節に合わせた料理を作る。
時季外れは高値がつくのではなく、売れないのだという。
ボクなども京都人ではないが、季節に合わせて食べ物を買い、食べている。
温暖化で遅れたり、早まったりすると、それはそれでいいが、無理矢理なものは食べない
当然、マガキは基本的に10月からで3月いっぱいで食べるのをやめる。

八王子卸売協同組合、舵丸水産で殻つきマガキを初買いしたのはなんとそろそろ11月というとき。
宮城県で種ガキを生育して、北海道釧路町、昆布森海域で育てたものだ。
残念ながらその後も、入荷も不安定だし、値段も高い状態が続いている。

さて、昆布森の長細いマガキはまだまだ軟体は痩せてはいたが、それでも初物はうれしいものだ。
剥きたてを食べると、味は非常に濃厚である。
うま味に満ちており、軟体の食感もいい。
久しぶりにカキを食べているな、という実感が湧く。
3個ではもの足りなかったかも知れない。

20年ほど前まで、10月になると長方形の深い簡便な箱にどさどさと殻付きガキが、投げ入れられていたのが山積みになっていた。
あれは今や幻となったとみるべきかも。

北海道らしい細長い形が懐かしくもある


マガキは日本全海域に棲息している。また北海道から九州まで養殖が行われている。
自然界では海辺のいたるところにいるもので、原始時代から食用となっていた。
また重要が高いために江戸時代から養殖が始まっていた。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。


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