平凡だけど北海道産ブリ切身で煮つけと塩焼き

10月最後の日の切身は非常に上物だった


スーパーに立派なブリの切り身が並んでいたので2切れ買った。
北海道産、北海道青森県沖太平洋で揚がったブリ切り身が2切れで254gなので、切り身としては大きめである。
1切れ250円くらいなので最近では安いと言えるだろう。
明らかに刺身でもいけそうだけど、食べたかったのは煮つけ、切り身が大きかったので塩焼きも作った。

脂ののったブリを高知県の甘醤油で煮つけた


持ち帰ったらすぐ、おかず用に煮つけを作る。
ついでに片方の切り身に振り塩する。
切り身は湯通しして冷水に落としてぬめりを流して水分を切る。
鍋に水・酒・フンドウカネカ醤油(甘口。高知県宿毛市)の中で煮る。
煮つめる感じで煮染めない。
煮る時間はほど15分弱くらい。
鍋をときどき揺らしながら煮る。
煮上がりにゆずを数滴落とし、天盛りに皮を飾る。
煮上がったときに振り塩をした切り身の水分をとり、ラップして保存して置く。

皿に煮つけを盛り、中まで煮染まっていないので、ほぐしては煮汁をからませて食べる。
フンドウカネカ醤油はとても甘いので砂糖やみりんは不要である。
煮つけるときにはとても便利だ。
脂が乗っているので煮上がりが柔らかい。
醤油だけの甘味なのであっさりちょっとだけ辛口に仕上がった。
これだけで食べても、実にうまい。
が、やはりご飯と一緒が素晴らしい。
ご飯を無制限に食べられる年頃に戻りたい。

塩焼きの表面が脂でコーティングされたようだ


さて、翌日の昼ご飯にもブリとなる。
塩焼きは前日に振り塩をして出て来た水分を拭き取っている。
焼く前にも拭き取り、我が家のグリルは上火のみなので最初強火で少し焼き、ひっくり返して中火で8割方焼き上げる。
仕上げにまたひっくり返して強火で焼き目をつける。
染み出してきた脂で表面が焦げ茶色にコーティングされたようになる。

この焦げ茶色の香りがとてもいい。
ほどよく繊維質の身はあまり締まらず柔らかい。
身自体にも甘味がある。
表面が少しさくっとする感じがいい。
もちろんご飯の恋人といった味である。


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