青ツルムラサキ、赤ツルムラサキ

今やもっとも見つけやすく、安いのに手に取らない人が多い


ツルムラサキは新しい野菜ではない。1980年代にはやっちゃ場(築地の青果市場)で見ているし、甲州街道沿いの野菜の直売所でも見ている。
だれでも知っているといった野菜であってもよさそうなものなのに、八百屋ではいまだに小松菜の影に隠れて売れないといった存在である。

ベトナム人のお姉さんなど「おいしいよ」と喜んで買って行くので、東南アジアなどの新しい野菜だと思って手が出ないのかも知れない。
ルッコラ(ロケット菜)がたぶんだが戦前から作られていた古い野菜かも知れないのに、いまだに新しい野菜と誤解されているのに似ている。

八百屋、スーパーなどで一般的なのは大量収穫しやすい、青ツルムラサキだ。
ボクはこのままゆでてとんとんとたたき、納豆と一緒に食い食いしたりする。
マヨネーズにも合う。

赤と青はちょっとだけ使い方が違う


赤ツルムラサキはゆでてもいいけど、炒めて塩コショウで味つけすると、茎葉がしゃんとしているので、しゃきとぬるっとしておいしい。
ただ流通量は青と比べると遙かに少ない。

今や6月から9月いっぱいまでは夏そのもの。
今やこの国は東南アジアそのものなのだ。
1年の3分の1が夏なのだから、小松菜などのアブラナ科の植物を周年食べるのには無理がある。
しかもこの熱帯系の野菜は非常に栄養価が高い。
夏おいしくない小松菜などと比べると断然うまい。
そろそろ夏にはアブラナ科ばなれをすべきだと思う。


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