9月末、伊豆半島富戸沖のオアカムロ
マグロの種類
一般的にマグロはスズキ目サバ亜目サバ科マグロ属の魚である。古く関西では「はつ」と呼ばれていた。また古くマグロは、クロマグロの成長段階での呼び名のひとつであった。「目黒」とも書いた。
世界中にクロマグロ、ミナミマグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、ビンナガマグロ、コシナガマグロ、タイセイヨウクロマグロ、タイセイヨウマグロの8種がいる。国内で食用になっているのはタイセイヨウマグロを除く7種だ。
もっとも高級とされ、別名「ほんま(本鮪、本ま)」などと呼ばれているのは太平洋のクロマグロと大西洋のタイセイヨウクロマグロで値段的にもマグロ類の頂点にある。
次いで高級なのはミナミマグロで、市場では「インド」の方が通りがいい。南半球に生息するのでクロマグロの旬が日本が寒い時期なのに対して、日本列島の夏が旬にあたり、夏マグロの代表でもある。「本ま」同様、非常に高価で大トロがとれ、オーストラリアで養殖も行われている。
メバチマグロは体長2m前後になり、全世界の熱帯から温帯域でとれ、資源量も漁獲量も多い。関東では庶民のマグロでスーパーなどで見かける機会がもっとも多い。
キハダマグロは関東ではマイナーな存在で静岡県以西の太平洋に面した地域でよく食べられている。関西ではマグロのことを「ハツ」というがキハダは「本ハツ」でもっとも好まれていた。加工用としても重要で缶詰(ライトツナ/Light tuna)、なまり節などにもなる。
ビンナガマグロは流通上では「ビンチョウ」と呼ばれている。体長1m前後の小型で1980年代くらいまでは産地周辺でのみ生食されていて、ほぼ総てが缶詰(ホワイトツナ/White Tuna)などの加工用だった。これが静岡県などで脂ののったものを「びんとろ」として刺身で提供するようになり、回転ずしなどで人気をはくし今に至る。
ほぼ総てが水産上重要な種だが、コシナガとタイセイヨウマグロの2種はややローカルな存在でしかない。
特にコシナガは秋になると西日本、山陰などに回遊してくる。産地では人気があるものの関東での評価は低い。
標準和名にマグロがついていて、マグロではないのはイソマグロだ。イソマグロはむしろサワラやハガツオに近い。
隠岐の島を知ってますか? どの県にあるかわかりますか? 地理としては、非常に初歩的なもので小学校で習う程度のもの。ところがこれがなかなか大人には難しいようで、「島根県」とすぐに答えられた人はほとんどいなかった。
最近では海外旅行が4、5万円くらいで行けるようになったのに、隠岐へ渡るのには関東からだと、旅行代金が7万円以上もかかるのだという。これは明らかに公共事業で暴利をむさぼってきたツケが一般庶民にのしかかってきているわけで、不愉快であるが、現実に国内なのに遠く、お高いものとなってしまっている。これじゃハワイはよく行くのに、隠岐は行ったことも、行く可能性もないと言われてもどうしようもない。
実際に行けば、その美しさ、海山の幸の豊富さから誰だって、感動できる島である。世界に誇れる美しい海、自然。その日本海に浮かぶ、隠岐の魚貝類だけで1ページを作成する。
ヌマガレイ属について
Species Platichthys bicoloratus (Basilewsky, 1855)/イシガレイ
Species Platichthys flesus (Linnaeus, 1758)/European flounder/地中海からノルウェー
Species Platichthys solemdali Momigliano, Denys, Jokinen & Merilä, 2018/Baltic flounder/北東大西洋バルト海
Species Platichthys stellatus (Pallas, 1787)/ヌマガレイ
Hybrid Platichthys stellatus×Platichthys bicoloratus/オショロガレイ
ナマズ目(Siluriformes)について
国内には
Family Siluridae Cuvier, 1816/ナマズ科
Family Ariidae Bleeker, 1858/ハマギギ科
Family Plotosidae Bleeker, 1858/ゴンズイ科
Family Bagridae Bleeker, 1858/ギギ科
Family Amblycipitidae Day, 1873/アカザ科
Family Ictaluridae T. N. Gill, 1861/アメリカナマズ科
Family Clariidae Bonaparte, 1846/ヒレナマズ科
マグロは江戸前ずしの華
江戸前ずしになくてはならないのがマグロだが、ただのあればいいというものではない。例えば築地場内(東京中央卸売市場)でもっとも目立つのが大物(マグロ、カジキ類)などを扱う店。マグロはこの大物を扱う専門店があってこそなのだ。
マグロだけは専門店だけが扱えるものである。例えば200万円のマグロを生かすも殺すもマグロ屋の腕にかかっている。素人は包丁一入れだって手が出せない。
頭部を落として中骨から背と腹に4等分して外す。これを前、中、下などに分ける。この4等分した身を切り分けたものをコロという。これを冊取りするのお熟練した技が必要となる。

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
イラスト図解 寿司ネタ1年生



