大きな大きなスルメイカは、げその刺身のために
硬いからこそ味わえることもある

イカ類の「げその刺身」で、いちばんおいしいのはコウイカで柔らかくうま味がある。
ヤリイカ科の中で唯一げそが大きいアオリイカは、少し硬めだがうま味はいちばん強い。その他のヤリイカ科はげそが小さいのが難点だが、味はいい。
いちばん「げその刺身」に向いていないのがアカイカ科で、その代表格がスルメイカだ。
スルメイカの「げその刺身」を作る人は少ないのではないか?
なぜなら硬いからである。
個人的にはこの硬さがいい。
噛み砕くのに時間がかかるけど、その間、延々と味が楽しめる。
げそは胴以上に味がある、ということに気づくはずだ。
ちなみに硬いけど、消化が悪いわけではないと思っている。
深夜酒をやるときには、この「げその刺身」はとても合う。
深夜に我を忘れてニチャニチャ噛み、噛みする。
正一合の酒をちびりちびりとやる。
ひとりぼっちも悪くないなー。
外套長27cmは近年ビックリする大きさ

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に大きな大きなスルメイカが来ていた。値段も大きい。
スルメイカの値段は1ぱいいくら、なのでときどき計測して値段を記録している。
大きなスルメイカが高いのは、今や当たり前だし、大きくないとできない料理があるので、買った。