数え日の新潟旅 妙高市で結局カレーを食べる

新井は、こぢんまりとして空の大きな町


新潟県妙高市は人口3万人弱、海がなく、北国街道ぞいの宿場町だったところだ。
日本海から信濃に向かい標高の高い山々の入り口に当たる。
そのまま北国街道を南下すると妙高高原、長野県に入り、一茶で有名な信濃町、飯綱町になる。

しゃべりすぎと寒すぎに、飢えが追加される


旧新井市だけに市街地がある。
空の広い町である。
古い美しい建物がちゃんと残っているのがうれしい。
点々とある高い建物や新しく立てたビルは明らかに資本主義の負の遺産である。
どことなくさびれている。

あてもなく町をぐるりと巡る。
朝市から、人を見つけると立ち話をし、和菓子屋に入り、じっくり話を聞く。
しゃべりすぎと寒さに飢えが追加される。
歩けど歩けど昼ご飯が食べられそうな店がない。
なんとか妙高市らしいものが食べたいと、無闇矢鱈に歩く。

想像もしなかった今どきのモダンなカレー


和菓子屋さんで、あそこと指さすところにあったのが、ビルの中に取り残されたような、『手打ちそば平丸』という店である。
先ず間違いなく、よそ者が来ないと言った店ではあるが、地元の人が次々にやってくる。
店の人との、会話の、流れのままに、お勧めのカレーを食べる。
食べ歩きの人ではなく、人に言われるまま、流れに流されて食事をとる人間なので、こんなことになる。
妙高市の街歩きはそんなに悪くなかったな、と思っているときにやってきたカレーは、想像もつかない、どちらかというと本格的なもので、和カレーではなく、今どきのカレーだった。
なかなかうまし。


関連コンテンツ

サイト内検索

その他コンテンツ

ぼうずコンニャク本

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
魚通、釣り人、魚を扱うプロの為の初めての「高級魚」の本。
美味しいマイナー魚介図鑑
製作期間5年を超す渾身作!
美味しいマイナー魚図鑑ミニ
[美味しいマイナー魚介図鑑]の文庫版が登場
すし図鑑
バッグに入るハンディサイズ本。320貫掲載。Kindle版も。
すし図鑑ミニ ~プロもビックリ!!~
すし図鑑が文庫本サイズになりました。Kindle版も。
全国47都道府県 うますぎゴーゴー!
ぼうずコンニャク新境地!? グルメエッセイ也。
からだにおいしい魚の便利帳
発行部数20万部突破のベストセラー。
イラスト図解 寿司ネタ1年生
イラストとマンガを交えて展開する見た目にも楽しい一冊。
地域食材大百科〈第5巻〉魚介類、海藻
魚介類、海藻460品目を収録。