上物のスジエビを煮て、餅、また餅
正月前なのにスジエビの佃煮で餅の食い過ぎ

東日暮里で餅をまとめ買いした。
えっさえっさと持ち帰って、翌日にスジエビがきた。
なんとなく餅に誘われてきたのかな、なんてことを思うってのは不遜かも。
スジエビは飲み屋などでは「川えび」という。
席に着くと、生ビールと「川えびの唐揚げ」なんて、あっちこっちでやっているはずだ。
でもほとんどの飲み屋の「川えび」はスジエビに近いエビだが、国産ではない。
国内産の「川えび」は上等なものだし、冷凍輸入されたエビと比べる気にもならないくらいおいしい。
さて、素揚げでビールを飲んで、翌日の朝ご飯は餅となりにけり。
煮つけというか薄味の汁多目の佃煮と結婚させるのは、東日暮里、富田屋の餅だ。
焼けたばかりの餅の中心部分をへけこませて、たっぷりの佃煮をのせる。
今回は汁気多めなのでちょっとだけ、甘辛い煮汁を後がけする。
エビの風味がやたらに高いのがスジエビのよさだが、今回の小川原湖産は大振りなので身の存在感も強く、そして甘い。
このエビらしい味わいと餅が非常に合うのである。
合わせた山椒の佃煮もいい風味と味だ。
市販のエビの佃煮でもいいけど、お節などに入っている水飴多めのものはあきまへん。
餅がすすんで困る。もちもち餅ろん、体重+1キロなり。
活きがよすぎで、ぴんぴんと跳ねてどこかに消えた

12月5日、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に青森県小川原湖産ではないか、という大振りのスジエビがきていた。
ぴんぴんしていて、いけないことだけど、このまま市場の隣の多摩川水系浅川に放して話してあげれば、エビの放生会になりそうだ。