おろ抜き大根について
おろ抜き大根は、四季折々に八百屋の店頭に並ぶ、定番商品だ
南北に長い日本列島に暮らしているからだが、個人的に大根だけは季節を問わずあるといいなと思っている。F1(ハイブリットで2つの品種を掛け合わせている)が増えて、病害虫に強いものが生まれているのもあり、端境期がなくなっている。
このF1のぜひはともかく、問題は、おろ抜きである。大根は1つのマルチ穴に数個ずつ種を蒔く。大きくなるに従い成長が悪いものを抜く、のだけど、この成長の遅いのが「おろ」じゃないかと思っている。
本命の株は「おろ」がないと倒れやすい。「おろ」は大根栽培の縁の下の力持ちでもある。
成長は悪いものの、主株には欠かせない「おろ」が役目を終えて抜かれてしまう。
考えて見ると「おろ抜き」にも物語がある。
この間引き菜とは別に、おろ抜き用に栽培しているなんてことはない、と信じたいので、以下はボクの最近感じたこと。
おろ抜きの葉が柔らかくなってきている気がするのだ。
ここ20年ほど、地方に行き大根が生えていると、もちろん栽培している方に断ってだが、葉を触らせてもらっている。
F1だけかも知れないが、だんだん大根の葉が柔らかくなっている気がする。だいたい葉の棘もほとんど感じない。
ひょっとしたら葉を収穫するのを考慮して品種改良しているのか? もしくはF1だから柔らかいのか。
おろ抜き大根と塩だけで作る
ちなみにおろ抜きをつける場合。
まずざっと水洗いして塩を多めに振る。
少しもんで水出しをする。
少し寝かして、再度揉む。
これを数回繰り返す。
塩が馴染んだら徹底的に洗いながら、えぐ味・苦味、塩加減を見る。