22cm SL 前後になる。縦へんし細長い。吻端(上顎の上)に棘がない。上顎後端には皮弁がある。側線は前方から第2背鰭にかけて緩やかに下方に曲がる。第1背鰭は前端が黒く、第1背鰭1棘は糸状に伸びる。第2背鰭起部下の側線上方鱗数は6-6.5。
イトヒキアイトラギスの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)





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魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★
美味
分類
硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ワニギス亜目ホカケトラギス科アイトラギス属外国名
学名
Bembrops filifera Gilbert, 1905漢字・学名由来
漢字/糸相虎鱚 Itohikiaitoragisu
由来・語源/『魚類の形態と検索』(松原喜代松 岩崎書店 1955)に新称とある。松原喜代松はホカケトラギス科の分類では多くの功績を残している。第1背鰭第1棘軟条が糸状に伸びるため。
古くは「アヒトラギス属」だった。1938年以前の和名で、「相」は紛らわしい、区別するのが難しいという意味として使われていた。本種などアイトラギス属は区別が難しいためではないか。Gilbert
Charles Henry Gilbert(チャールズ・ヘンリー・ギルバート 1859-1928年)。アメリカの魚類学者。太平洋北西部の魚類を研究。サケ類の研究で有名。地方名・市場名 ?
生息域
海水魚。水深250-440m。
熊野灘、土佐湾、[鹿児島県甑島・草垣群島・黒島周辺]、東シナ海、九州〜パラオ海嶺。
東インド洋、太平洋。生態
ー基本情報
鹿児島県では底曳き網などに混ざる魚。量的に少なく単独種で流通することはない。水産基本情報
市場での評価/流通しない。
漁法/底曳き網
産地/鹿児島県選び方
触って張りのあるもの。味わい
旬は不明。
鱗は柔らかく取りやすい。骨も柔らかい。
白身でやや脆弱。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/田中水産(鹿児島県鹿児島市 ■http://tanakasuisan-kagoshima.com/)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 2013年02月26日)