47cm SL 前後になる。目が大きく、口は前方にある。背鰭は2、幼魚期は側へんして体高がある。頭部の鱗域は両眼間隔域に達しない。成長すると細長くなる。[千葉県勝山産 52cm SL・2.1kg]
ハナビラウオの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
![47cm SL 前後になる。目が大きく、口は前方にある。背鰭は2、幼魚期は側へんして体高がある。頭部の鱗域は両眼間隔域に達しない。成長すると細長くなる。[千葉県勝山産 52cm SL・2.1kg]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1744/Thumb630/20230413135.jpg)
![47cm SL 前後になる。目が大きく、口は前方にある。背鰭は2、幼魚期は側へんして体高がある。頭部の鱗域は両眼間隔域に達しない。成長すると細長くなる。[宇和海産 22.5cm SL ・230g]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1744/Thumb630/20230428351.jpg)



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珍魚度・珍しさ
★★★★
正に珍魚・激レア生物魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★
美味
分類
硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目イボダイ亜目エボシダイ科スジハナビラウオ属外国名
学名
Psenes pellucidus (Lütken,1880)漢字・学名由来
漢字/花弁魚 Hanabirauo
由来・語源/稚魚・幼魚時代、鰭が長く左右に薄く花弁(はなびら)のようにひらひらしているため。
〈スズキ目エボシダイ科ハナビラウオ属ハナビラウオ Icticus pellucidus LÜTKEN コンニャクアジ Icticus pellucidus JORDAN et THOMPSON はハナビラウオ Icticus pellucidus LÜTKEN の成魚のものらしく……〉。古くは幼魚をハナビラウオ、成魚をコンニャクアジとしていた。松原喜代松はコンニャクアジに Icticus ischanus JORDAN et THOMPSON をあてていた。Lütken
Christian Frederik Lütken(1827-1901 オランダ)。地方名・市場名 ?
生息域
海水魚。幼魚はクラゲの下、成魚は底生。
釧路〜土佐湾の太平洋沿岸、新潟県佐渡〜五島列島の日本海沿岸、愛媛県、[若魚/兵庫県明石]、山口県の瀬戸内海。
台湾南部、太平洋・インド洋、大西洋の温帯・熱帯域。生態
幼魚はクラゲなどの下につき、成魚は底にいる。基本情報
北海道から長崎県周辺までの沖合いにいる大型魚である。若い個体はクラゲとともに生きていて、非常に柔らかく、とれても気がつかないくらいの魚である。若い個体と成魚があまりにも違いすぎて古くから魚類学的にも混乱していた。成魚は非常に希に定置網などでとれるもので一般的に流通しない。
珍魚度 珍魚としてもいいだろう。希に定置網などに入るが、流通しないことが多い。水産基本情報
市場での評価 希に流通。一定の評価がない。
漁法 定置網
産地選び方
触って張りのあるもの。味わい
栄養
ー危険性など
若い個体は脂がほどんど感じられないものの、成魚は脂が非常に多く食べすぎると体調不良になる。食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
ハナビラウオの料理・レシピ・食べ方/焼く(塩焼き)、揚げる(フライ)、煮る(煮つけ)、生食(刺身)クリックで閉じます
ハナビラウオの塩焼き 脂が強いものなので、1切れ100gの切り身しにて食べてみた。水洗いして三枚に下ろして切り身にする。振り塩をして1時間以上置いて焼き上げる。表面に浮き上がって来た脂が沸き上がって表面が色づいてくる。中はふんわりとして柔らかく美味だ。
ハナビラウオのフライ 大型なので三枚に下ろして切り身にして塩コショウ、溶き卵(バッター液)をくぐらせてパン粉をつけて揚げる。表面の香ばしさに、柔らかい中に適度に繊維質で層の中にエキスが詰まった身で非常にうまい。フライ材料として非常に優れている。クリックで閉じますハナビラウオ成魚の煮つけ 水洗いして三枚に下ろして切身にする。湯通しして霜降り状態にし、氷水に落としぬめりなどを流して水分をよくきる。これを酒・砂糖・醤油・水で煮上げる。煮ても硬く締まらず柔らかい。余計な脂分がぬけて魚本来の味が楽しめる。クリックで閉じます好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/岩田昭人さん(三重県尾鷲市)、戸梶基さん(山下鮮魚店 愛媛県宇和島市)、舛本洪介さん(築地魚市場)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)、『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)