30mm SL 前後になる。前後に長い長方形で、貝殻は厚みがあって硬い。貝殻の表面には18本前後の強い放射肋がある。
トマヤガイの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)








-
珍魚度・珍しさ
★★
少し努力すれば手に入る魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★
食用として認知されていない味の評価度
★★
まずくはない
分類
軟体動物門二枚貝綱トマヤガイ目トマヤガイ超科トマヤガイ科トマヤガイ属外国名
学名
Cardita leana Dunker,1860漢字・学名由来
漢字 苫屋貝 Tomayagai
由来・語源 『目八譜」から。「苫」とは菅(スゲ)や茅(カヤ属の植物でススキやチガヤ)などを菰(こも 粗く織った筵)状にしたもの。「苫屋」とはこの苫で屋根を覆ったような粗末な小屋のこと。この粗末な小屋のような形の貝という意味合い。江戸時代の博物学と漢詩を思わせるような見立てが生み出した名だ。Dunker
Wilhelm Dunker(ヴィルヘルム・ドゥンケル 1809-1885)。ドイツの動物学者。ヒラサザエ、レイシガイ、オオマテガイなど国内で普通に見られる多くの貝類を記載した。
目八譜
1843(天保14)、武蔵石寿(武蔵孫左衛門)が編んだ貝の図譜のひとつ。図は服部雪斎が描く。武蔵石寿は貝類を形態的に類別。1064種を掲載する。現在使われている標準和名の多くが本書からのもの。貝類学的に非常に重要。地方名・市場名 ?
生息域
海水生。潮間帯下部、岩礁底。
北海道南部以南。朝鮮半島南岸、台湾。生態
ー基本情報
国内の潮間帯などに普通に見られる。貝の収集の対象ではあるが、人気はない。
珍しさ度 流通はしないが海辺に出ると普通に見られる。水産基本情報
ー選び方
ー味わい
ー栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
ー好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
『日本近海産貝類図鑑 第二版』(奥谷喬司編著 東海大学出版局 20170130)、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)