ゴマフシビレエイ

Scientific Name / Tetronarce californica (Ayres, 1855)

ゴマフシビレエイの形態写真

1m TL 前後になる。体盤幅は広く全体に黒い斑紋が散らばる。吻端は尖らず直線的。目の左右に重箱式に重なった発電器官がある。背鰭は2、第1背鰭は第2背鰭よりも遙かに大きい。尾鰭は截形。
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1m TL 前後になる。体盤幅は広く全体に黒い斑紋が散らばる。吻端は尖らず直線的。目の左右に重箱式に重なった発電器官がある。背鰭は2、第1背鰭は第2背鰭よりも遙かに大きい。尾鰭は截形。1m TL 前後になる。体盤幅は広く全体に黒い斑紋が散らばる。吻端は尖らず直線的。目の左右に重箱式に重なった発電器官がある。背鰭は2、第1背鰭は第2背鰭よりも遙かに大きい。尾鰭は截形。1m TL 前後になる。体盤幅は広く全体に黒い斑紋が散らばる。吻端は尖らず直線的。目の左右に重箱式に重なった発電器官がある。背鰭は2、第1背鰭は第2背鰭よりも遙かに大きい。尾鰭は截形。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★★
      めったに出合えない
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    動物界脊索動物門顎口上綱軟骨魚綱板鰓亜綱エイ区エイ上目シビレエイ目ヤマトシビレエイ科ヤマトシビレエイ属

    外国名

    Pacific electric ray
    言語英語 

    学名

    Tetronarce californica (Ayres, 1855)

    漢字・学名由来

    漢字/胡麻斑痺鱏 Gomafusibireei
    由来・語源/有眼部の全域に胡麻斑模様があるため。痺鱏は発電するので触ったりすると体が痺れるため。
    1984年、井田斉、佐藤伊豆男、宮脇伸宏(北里大学)が命名。

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。大陸棚。
    相模湾、宮城県気仙沼、三陸沿岸、北海道。
    カナダブリティッシュコロンビア〜メキシコハバカリフォルニア。

    生態

    体盤に左右対の発電器官があり、自己防衛などで放電する。

    基本情報

    相模湾以北の太平洋沿岸に生息している大型の発電器を備えた大型のエイ。とても珍しい種であるためか、認知度は非常に低い。生息域がはっきりしないのも水揚げされる個体数が少ないからだと思う。
    珍魚度 東北地方太平洋側などで希に揚がる。ほぼ船上で捨てられてしまうので、手に入れるのは非常に難しい。

    水産基本情報

    市場での評価/非常に珍しいので基本的に流通しないと思われる。
    漁法/底曳き網、定置網
    産地/宮城県

    選び方

    退色していないもの。

    味わい

    旬は不明。
    全体がゼリーのようで非常に柔らかい。表面には鱗がなく切り取るだけで食べられる。
    臭いや臭みはない。
    料理法は非常に限定的。工夫を要す。


    身は独特 中心部分には円形で棒状の筋肉が並んでいる。これが発電器があると思われる。この部分は非常に柔らかく脆弱。手でつぶすことができる。

    栄養

    危険性など

    体から発電する。意外にショックが大きいという。

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ゴマフシビレエイの料理・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)、揚げる(唐揚げ)、汁(みそ汁)、ソテー(ムニエル)、焼く(干もの)、生食(刺身)

    ゴマフシビレエイの煮つけ ほぼ水分という魚である。軽く煮ただけでも身が縮む。適当に切り、湯通しして冷水に落として霜降りにする。水分をていねいに取る。これを醤油・酒・水で煮る。煮ると縮むが決して硬くならず、身に微かに甘味がある。アカエイなどトビエイの仲間のような渋味もなく、とてもおいしい。

    ゴマフシビレエイの唐揚 適当に切る。片栗粉をまぶして置き、少し寝かせる。再度片栗粉をまぶして揚げる。やや強火で揚げるとふんわりとして表面が香ばしい。噛むと染み出してくる肉汁が非常においしい。
    ゴマフシビレエイのみそ汁 軟骨周りをぶつ切りにする。湯通しして冷水に落として表面のぬめりを流す。水分をよくきり水から煮出してみそを溶く。やや淡泊な味わいではあるが軟骨も身も面白い食感でおいしい。もの足りなかったら化学調味料を加えてもいい。
    ゴマフシビレエイのムニエル 鰭の部分を使った。鰭の部分を切り取り、振り塩をして少し置き、表面の水分を拭き取る。コショウを振り、小麦粉をまぶして多めの油でソテーする。マダイなどのムニエルとは違いやや強火でソテーし始めた方がやりやすい。仕上げにバター風味をつける。身はふんわりして柔らかく、軟骨のこりこりした食感も心地よい。
    ゴマフシビレエイの 一夜干し(干もの) 鰭の部分を使った。水分をよくとり、弱めの振り塩をする。これをほぼ一日干し上げる。この時点でもまだ水っぽい。これをじっくり時間をかけて水分を飛ばすように焼き上げる。くせのない淡泊な味わいではあるが、軟骨の食感がよく味わい深い。
    ゴマフシビレエイの刺身 鰭に近い部分を切り取る。皮を引き、刺身状に切る。意外にほどよい食感があるものの。筋肉自体に味がない。熱を通すことで味が出てくるのだと思われる。
    ゴマフシビレエイの発電器周辺の刺身 鰭の内側の発電器があると思われる部分を使う。切り取り、水分をペーパータオルなどにくるんで除く。これを刺身状に切る。非常に水分が多く、ゆるいゼリーのようで味がない。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/長山商店さん(宮城県気仙沼市)、田母神さん(郡山水産 福島県郡山市)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
  • 主食材として「ゴマフシビレエイ」を使用したレシピ一覧

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