コブシエゾボラ

コブシエゾボラの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
10cm SL 前後になる。貝殻はアツエゾボラに似ている。厚みがあり殻皮を被る。螺肋は次体層で1、2本、体層で5、6本。殻口外唇は厚みがあるものと薄めのものがある。
10cm SL 前後になる。貝殻はアツエゾボラに似ている。厚みがあり殻皮を被る。螺肋は次体層で1、2本、体層で5、6本。殻口外唇は厚みがあるものと薄めのものがある。
10cm SL 前後になる。貝殻はアツエゾボラに似ている。厚みがあり殻皮を被る。螺肋は次体層で1、2本、体層で5、6本。殻口外唇は厚みがあるものと薄めのものがある。
10cm SL 前後になる。貝殻はアツエゾボラに似ている。厚みがあり殻皮を被る。螺肋は次体層で1、2本、体層で5、6本。殻口外唇は厚みがあるものと薄めのものがある。
10cm SL 前後になる。貝殻はアツエゾボラに似ている。厚みがあり殻皮を被る。螺肋は次体層で1、2本、体層で5、6本。殻口外唇は厚みがあるものと薄めのものがある。
珍魚度・珍しさ★★★
がんばって探せば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱真腹足目アッキガイ超科エゾバイ科エゾボラ亜科エゾボラ属
外国名
学名
Neptunea beringiana (Middendorff, 1848)
漢字・学名由来

漢字/拳蝦夷法螺 Standard Japanese name / Kobushiezobora
由来・語源/貝殻が人間の拳に似ているから。
波部忠重、伊藤潔の命名。
別名、マルアツエゾボラ(黒田徳米)からすると貝殻のベースはアツエゾボラで、丸味のあるという意味だと思われる。根室から来るもので、アツエゾボラと貝殻がそっくりそのままで全体に丸いのを、コブシエゾボラとしたのは、この黒田徳米の別名による。
参考文献/『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)

Middendorff
アレクサンダー・フォン・ミッデンドルフ(1815-1894)。ドイツ人の動物学者。
地方名・市場名

概要

生息域

海水生。
[根室半島南沿岸]、オホーツク海。
カムチャツカ、ベーリング海、アラスカ。

生態

基本情報

オホーツク海特産という巻き貝だが、根室半島にもいると考えている。流通上は「赤つぶ」で貝殻の質が似ているアツエゾボラと区別しないでやってくる。この周辺ではクリイロエゾボラなのかエゾボラモドキなのか判然としない個体が多いのも特徴である。
味はアツエゾボラと違いがなく、典型的Bツブのひとつとして扱われている。
珍しさ度 この拳上の個体は珍しく、流通上見つけるのはとても難しい。

水産基本情報

市場での評価/根室半島以北が産地だが、めったに入荷してこない。値段はBつぶ並で安い。
漁法/カゴ漁
産地/北海道

選び方・食べ方・その他

選び方

原則的に生きているもので、軟体を触ってよく動くもの。粘液が出ていないもの。

味わい

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方


コブシエゾボラの刺身 「真つぶ(エゾボラ)」と比べると食感は落ちるものの、つぶらしい独特の風味と甘みがある。また苦味やえぐ味がなく、非常に万人向けの味だ。
剥き身にして足の部分を割って、テトラミン(黄色いババロア状のもの)を洗い流す。これをひたすら揉んでぬめりを出す。仕上げに塩を加えて揉み、水洗いする。水分をきってできるだけ薄く切る。

コブシエゾボラの焼きつぶ 焼きツブといったら、ヒメエゾボラ(青つぶ)であるが、本種も味のよさはかわらない。焼いても硬くならず、身(足)に甘み、ワタには甘みがある。
剥き身にして足を割ってテトラミンを洗い流す。いちばん先にあるワタと足の間の消化管を取り去り、貝殻に戻して焼き上げる。味つけは酒と醤油。
コブシエゾボラの塩ゆで ゆでても足の部分は柔らかいままである。甘味と適度な食感があり、貝らしい独特の風味がある。ワタにも強いうま味がある。
常温の塩水の中に貝を入れて10分前後ゆでる。そのまま冷まして、身を引き出す。足を割ってテトラミンを取りだし、足とワタの間の消化管も取り去る。食べやすい大きさに切る。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど