カマス
一般的に「カマス」と呼ばれる水産物についてのまとめページです。
本ページの内容
「カマス」と呼ばれる水産物一覧
●印は「カマス」ですがそれ以外はカマスの仲間ではありません。
-
アカカマス ●
スズキ目サバ亜目カマス科カマス属
海水魚。サンゴ礁域を除く比較的浅場。大型は水深100m前後にもいる。 オホーツク海を除く北海道〜九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、瀬戸内海、屋久島、[種子島]、奄美大島、沖縄島。 朝鮮半島西岸・南岸、済州島、渤海、黄海、中国の東シナ海・南シナ海、西沙諸島、インド-西太平洋(ニューギニア島とオーストラリア東岸まで)・・・アカカマスのページへ -
オオカマス ●
スズキ目サバ亜目カマス科カマス属
海水魚。内湾、サンゴ礁の浅場。 喜界島、奄美大島、沖縄。相模湾、和歌山、土佐湾。 台湾南部、インド・西太平洋域。沖縄県では普通の食用魚として流通している。 オニカマスと混同されやすい魚のひとつである可能性がある。オニカマスと混同されてきた可能性が非常に高いのはいずれも1m前後になる大型種で、本種、タツカマス、トラカマス・・・オオカマスのページへ -
オオメカマス ●
スズキ目サバ亜目カマス科カマス属
海水魚。内湾、サンゴ礁域の浅場。 山口県日本海側、小笠原諸島、相模湾、和歌山県串本、高知県以布利、鹿児島県野間池、屋久島、沖縄島、石垣島。 台湾南部、西沙諸島、インド-西太平洋。主に鹿児島以南で食用となっている。カマス科は種類を見分けるのがとても難しいので他のカマスと区別されないで取り扱われている。大型になるので高値が・・・オオメカマスのページへ -
オオヤマトカマス ●
スズキ目サバ亜目カマス科カマス属
海水魚。浅い内湾。 鹿児島県笠沙、琉球列島。 台湾、南シナ海北部、オーストラリア北西部、クイーンズランド-ニューサウスウェールズ、インド、ナタール、オマーン沿岸。熱帯系のカマスで本州、九州でもあまり馴染みがない。 主に沖縄などで食べられてる。 鹿児島県南さつま市笠沙では小振りのものは青カマス(ヤマトカマス)と混同されて・・・オオヤマトカマスのページへ -
オニカマス ●
スズキ目サバ亜目カマス科カマス属
海水魚。南日本。東部太平洋をのぞく太平洋、インド洋、熱帯大西洋。 内湾、サンゴ礁域の浅場。一般に競り場や流通上オニカマスとされてきた魚は何種類も存在する。本種は標準和名もオニカマスなのでいやな表現にはなるが正真正銘のオニカマスということになる。オニカマスのページへ -
カゴカマス
スズキ目サバ亜目クロタチカマス科カゴカマス属
海水魚。水深135〜540メートル。 東京湾から九州までの太平洋沿岸、新潟県、兵庫県浜坂、島根県敬川沖、山口県の日本海沿岸、東シナ海。 朝鮮半島南岸、台湾南部、中国南シナ海、インド・西太平洋。東京湾以南に生息、水揚げがある深海魚である。水揚げ量は非常に少なく、本種の価値を知る人は極端に少ない。相模湾などでは希に浅場にく・・・カゴカマスのページへ -
クロシビカマス
スズキ目サバ亜目クロタチカマス科クロシビカマス属
海水魚。大陸棚外縁〜斜面域、海洋島周辺、海膨の低層。水深100-750m。 福島県南部沖、相模湾〜九州南岸の大平洋沖、山陰・隠岐、長崎県、東シナ海、天皇海山。 インド-太平洋・大西洋の暖海域。世界中の暖海域の深場に生息する。 日本各地で水揚げがあるのの好んで食用とする地域はさほど多くない。脂が強く、皮の方から長く硬い骨・・・クロシビカマスのページへ -
クロタチカマス
スズキ目サバ亜目クロタチカマス科クロタチカマス属
海水魚。水深200mまでの中層〜表層。 青森〜土佐湾の太平洋沿岸、兵庫県香住、長崎(九州西岸の東シナ海)、沖縄。 台湾南部、世界中の温帯域〜熱帯域。主に熱帯域の深場にいる魚で、長崎県、鹿児島県や沖縄海域で揚がるが、それほど人気のある魚ではない。相模湾に臨む神奈川県小田原、真鶴などで秋にとれ、好んで食されている。 秋、9・・・クロタチカマスのページへ -
コオリカマス
スズキ目ノトテニア亜目コオリウオ科Champsocephalus属
海水魚。オーストラリア南から南アフリカまでの南極海。 水深100〜700メートル。オーストラリアなどから輸入されるもの。 総菜や加工品などになる。 一般に流通することは希。コオリカマスのページへ -
タイワンカマス
スズキ目サバ亜目カマス科カマス属
海水魚。サンゴ礁などの沿岸の浅場。 相模湾-九州南岸の太平洋沿岸、沖縄諸島以南の琉球列島。台湾、香港、トンキン湾、インド-西太平洋域。熱帯系のカマスで九州、和歌山県などでは流通している。 大型になるので関東に入荷したときは高値となる。 味もアカカマスに負けないくらいで、鮮度さえよければ高級なもの。 2000年以降をみる・・・タイワンカマスのページへ -
タツカマス ●
スズキ目サバ亜目カマス科カマス属
海水魚。 鹿児島県南さつま市笠沙、沖縄本島。 太平洋、インド洋、紅海の熱帯域。オニカマスと混同されやすい魚である。オニカマスと混同されてきた可能性が非常に高いのは大型種の本種、ヤシャカマス、トラカマス、オオカマス、そしてオニカマスの5種だ。当然、本種もシガテラ毒を持つ可能性がある。 沖縄県では食用になっている。タツカマスのページへ -
トラカマス ●
スズキ目サバ亜目カマス科カマス属
海水魚。 萩市椿東越ケ浜沖、宮崎県串間・門川湾、鹿児島県南さつま市笠沙・内之浦湾、琉球列島、西太平洋、インド洋、アフリカ南沿岸、紅海。オニカマスと混同されやすい魚である。当然、本種もシガテラ属を持つ可能性がある。オニカマスと混同されてきた可能性が非常に高いのはいずれも1m前後になる大型種で、本種、タツカマス、ヤシャカマ・・・トラカマスのページへ -
ナガタチカマス
スズキ目サバ亜目クロタチカマス科ナガタチカマス属
海水魚。大陸棚縁辺域や海山の水深400m以深の中深層〜低層遊泳性、夜間は表層。 相模湾、駿河湾、熊野灘、土佐湾、新潟県、富山湾、若狭湾、山口県日本海沖、長崎県、鹿児島県、沖縄舟状海盆、九州〜パラオ海嶺。 台湾南部、インド-西太平洋。1m以上になる大型魚だが、漁獲量が非常に少ない。とれる、というよりは発見といった方がいい・・・ナガタチカマスのページへ -
フウライカマス
スズキ目サバ亜目クロタチカマス科フウライカマス属
海水魚。水深600mまでの表層域〜中層域。 福島県〜土佐湾の太平洋沿岸、兵庫県浜坂、山口県日本海沖、沖縄舟状海盆。 世界中の温帯〜熱帯域。国内では巻き網や定置網などに少ないながら混ざるもので、食用とはなるものの、実際の利用状況などはわからない。珍魚度 ぎりぎり珍魚といった魚。巻き網などでまとまって入る・・・フウライカマスのページへ -
ホソカマス ●
スズキ目サバ亜目カマス科カマス属
海水魚。内湾、サンゴ礁の浅場。 山口県日本海側、八丈島、小笠原諸島、相模湾、三重県、和歌山県串本、高知県以布利、種子島、沖縄県久米島、宮古諸島、[石垣島]、西表島。 香港、西沙諸島、西-中央太平洋(ハワイ諸島・イースター島を含む)本州でも見つかっているが、漁業的には沖縄県島嶼部以南のものだ。熱帯などでは普通の食用魚だと・・・ホソカマスのページへ -
ミナミカゴカマス
スズキ目サバ亜目クロタチカマス科カゴカマス属
海水魚。 ニュージーランド、オーストラリア南部と東南部、タスマニア。大陸棚とその斜面。ミナミカゴカマスのページへ -
ヤシャカマス ●
スズキ目サバ亜目カマス科カマス属
海水魚。 相模湾神奈川県足柄下郡真鶴町、[三重県熊野市遊木]、和歌山県西牟婁郡白浜町、宮崎県東臼杵郡門川町・日南市南郷町、鹿児島県内之浦湾・南さつま市笠沙。 ニューカ レドニア南部ダンビア、ラクシャディープ諸島(Lakshadweep)インド洋印度南部西沿岸。オニカマスと混同されやすい魚である。オニカマスと混同されてき・・・ヤシャカマスのページへ -
ヤマトカマス ●
スズキ目サバ亜目カマス科カマス属
海水魚。沿岸の浅場。 新潟県〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、北海道〜九州南岸の太平洋沿岸、小笠原諸島、瀬戸内海。 朝鮮半島東岸・南岸、浙江省、台湾堆、香港。琉球列島を除く日本列島の浅場にいる魚で、旬は初夏から秋。立秋(8月初旬)から秋にかけてまとまって入荷してくる。旬がはっきりしているのも本種の特徴である。 国内で食・・・ヤマトカマスのページへ